世界は錯綜、バグを起こした ページ24
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あれからキャバクラはやめ、昼の職だけを私はしている。勿論そこには奈緒ちゃんはいない。彼女とあれから1度も話していないが、夜の仕事に出かける際何度か彼女と彼女の想い人が一緒に歩いているのを見たことがある。やり方はもしかしたら間違っているかもしれない。けれど、あんな彼女の笑顔を見てしまったら私は何も言えなくなる。幸せの形なんて様々である。それこそ、不破さんが言うように彼女の人生だ。私が首を突っ込むべきことでは無い。
本当は、あの店を辞めて直ぐに不破さんの店に行こうと思っていた。けれど、あんなことがあって中々行けないのだ。キャバクラで私はかなり稼いだ方だと思う。太客の人が私を気に入ってくれたお陰で売り上げは伸び、かなり手元にお金が来た。夜職を知って昼職に戻れない、というのはやはり短時間でこれほどのお金を手にすることができることを知ってしまうからだろう。けれど、私がこうして昼職だけの日々に戻れたのはきっと不破さんのおかげだろう。
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「あ、いえ不破さんで大丈夫です」
「わかりました。あ、でも今日は締め日ですので…」
期間を開けてホストクラブに行くと、指名を替えることが出来るところがあるという。ここもそうらしく、どうしますか、と聞いてきたがもちろん変えるつもりはない。それと、今日は締め日である。「締め日」とは、その月の最終営業日のことで、1ヶ月の総売上が決まる日である。ホストクラブの締め日が超重要とされる理由は、「1ヶ月のトータル売上によってナンバーが決まるから」というのが大きく関係している。以前私が来ていた時は、お店側は私を細客と認識していただろうからこう声をかけられているのだろう。
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結果からいえばそのまま通してくれた。予約を取ってくれた内勤スタッフが丁度出てきてくれて、お待ちしておりました！と席まで案内してくれた。生活費もなるべく節約して、頑張って働いた成果だ。ほとんどが夜職でのお金だが。後先なんて考えていない。銀行からほとんど全てのお金を下ろしてきた。流石に来月の家賃のお金とかは引いてきたが。これで、もし失敗したら私は全てを諦めようと思う。そんな気持ちでここに来たのだ。
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蒼井(プロフ) - 狛希さん» 狛希さんコメントありがとうございます。読んでいただいて、その上嬉しいコメントを下さって本当に嬉しいです。ありがとうございます！！ (2月6日 17時) (
レス) id: 5ecf86ccc0 (このIDを非表示/違反報告)
狛希 - 初コメ失礼します。更新されたところまで読ませていただきました！夢主さんとの心の距離がどんどん離れていくような描写がすごく心に残りました。この作品が好きです！ (2月6日 16時) (レス) @page23 id: 81e78c7a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼井 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5291025/
作成日時：2024年1月15日 18時
