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「まずはAちゃん、久しぶりやね。」
「久しぶりです。あの、」
「なんで来たん?ここじゃなくても会えるやろ?」
「そうですけど、平日は時間が合わないし、休日は不破さんがいつ休みなのか知りませんでしたし、行っても迷惑かけるかなって。だから、ここなら不破さんに会えるし、話せるし、お金も」
そう言うと不破さんは顔を歪めた。
「ずっと、俺がAちゃんに迷惑しとるって思ってたん?」
「……えっと、」
「……ここにもう来んといて」
「え、……な、なんでですか。もう18歳になったし、これも自分のお金で」
「…………言うとくけど、仕事やから前みたいに接せれんで」
前みたいって、妹みたいに接しないってこと?ホストなんだから、色恋営業ってことだろうか。それはそれで、不破さんを好きな身としてはその方が………。
「それでいいです、」
「……………」
「私、またここに来ます。それで不破さんを指名します。」
「………まぁ、Aちゃんがそうしたいならそれでええわ。」
飲み物おかわりいる?と言葉を付け足して私の方を見る不破さん。私は頷いて、渡された飲み物を貰う。
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「じゃあ、Aちゃん。気をつけて帰りなね」
「はい、不破さんもお仕事頑張って下さい」
送り指名では、勿論不破さんを指名した。奈緒ちゃんも、最初のホストさんを気に入ったらしく次行く時、本指名を伝えるという。そして、次ホストクラブに行くときは各自で行くことになった。
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蒼井(プロフ) - 狛希さん» 狛希さんコメントありがとうございます。読んでいただいて、その上嬉しいコメントを下さって本当に嬉しいです。ありがとうございます!! (2月6日 17時) (レス) id: 5ecf86ccc0 (このIDを非表示/違反報告)
狛希 - 初コメ失礼します。更新されたところまで読ませていただきました!夢主さんとの心の距離がどんどん離れていくような描写がすごく心に残りました。この作品が好きです! (2月6日 16時) (レス) @page23 id: 81e78c7a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼井 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5291025/
作成日時:2024年1月15日 18時