78話【お誘い】 ページ32
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一学期最終日。終業式が終わって学校の荷物を全て持って帰らないと行けない日。教材が溜まっていて今日大量の荷物を持っている人、計画的に持って帰っていて今日の荷物はそんなにない人など、クラスを見渡せばたくさんいる。
「A」
「ん?」
名前を呼ばれて振り返ると刀也くんがいた。荷物は私のように少なく彼も計画的に持って帰っていたらしい。
「8月11日空いてますか?」
「んと、ちょっと待って…………空いてるけどどしたの?」
8月11日が空いているかを聞かれ、スマホのカレンダーを確認して空いていることを伝える。8月11日何があっただろうか。待てよたしか……
「花火大会、一緒に行きませんか?」
「え、私と!?」
「A以外に誰がいるの」
そう言って刀也くんは笑う。刀也くんに、花火大会に誘われた。多分毎年やっているあの花火大会だろう。去年はひまちゃんと行ったけれど、今年はまだ誰とも約束していなかった。
「ダメですか…?」
「違っ、行きたい!私でよければ、、!」
「よかった。じゃあ後日その日について連絡しますね」
「うん」
刀也くんはこの後葛葉と帰るらしく先に教室を出た。私は雪と帰るため、荷物を持って雪の教室へと向かったのだった。
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作者名:蒼井 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5291025/
作成日時:2023年9月1日 19時