91話【これからどうするか】 ページ45
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「A、ごめんね。昨日は何も言わずに帰っちゃって」
「大丈夫です、葛葉のこと送ってくれてありがとうございました」
駅前の新しく出来た珈琲店の窓際に私と叶さんは座っていた。昨日のLINEで明日話せるかというLINEに私が了承したことで叶さんはその後、時間と場所を送ってきた。私が行きたいなと思っていた店で、叶さんにはやはりかなわない。
「昨日の葛葉の体調不良で帰ったってやつ、あれは嘘ですよね」
「うん、嘘だよ、僕が葛葉を帰らせた」
僕があれ以上居させられなかったから。そう言って叶さんは先ほど運ばれてきた
「Aがここに来た時一緒に来てたガクくんが僕と話があるって言って僕ら少し話してたでしょ?」
「うん」
「それでガクくんと少し話して僕らはこれからどうするかを決めた」
「これからどうするか…」
「うん。僕達はその解決策をもう考えてある。だからAには一つだけ言いたいことがある」
「なんですか」
持っているコップの水滴が私の手の甲を流れる。叶さんは口を開いたが、その言葉を発せなかった。
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作者名:蒼井 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5291025/
作成日時:2023年9月1日 19時