【1】この広い空の下で私は恋に落ちた【knmc】

41話 ページ44

夢だった。これは過去の思い出だ。今日まで忘れていたのだろうか。剣持くんへの恋心は初恋ではなかった。それより前に私はあの人を昔好いていた。段々と明確になる頭の中で昨日のことを考えながら、自分の周りを見る。唯華ちゃんも咲ちゃんもひまちゃんもりりむちゃんも昨日の夜更かしのせいかまだ寝ている。






ふとスマホを起動させるとロック画面に二件のLINEの通知が見えた。一つは母のもの。友達とお泊まり楽しかった？仕事行くから好きな時間にご飯作って食べてね。今夜も遅くなります。というものだった。それに私はスタンプで返事を返し、もう一つの画面を開く。










がっくん明後日暇っすか?遊園地のチケット当たって友達と行こうとしてたんすけど、明後日用事があるみたいで、よかったらAちゃんと行きたいんすけど!








昨日来てたからこれは明日の話である。昨日はみんなでずっと話していた為、スマホを見ていなかったのだ。私はその言葉に行きたい！とすぐさま返事をした。遊園地なんて何年ぶりだろ。あとがっくんと出かけるのも久しぶりだ、なんて考えながら画面を閉じ、他の4人を起こしにかかった。

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