【1】この広い空の下で私は恋に落ちた【knmc】

42話 ページ45

次の日、準備を済ませ家で待っているとがっくんが迎えにきた。






「いやぁ！よかった！Aちゃんが休みで。今日は月曜日だから休日よりはいないはず！いやぁ、楽しみっすね！」








そう言ってがっくんは私の顔を見て笑う。体育祭が土曜だった為、月曜である今日も休みなのだ。がっくんの言葉に、私も楽しみ！と笑った。






遊園地まではがっくんの車で行った。がっくんはこの前免許を取ったばかりである。ゲームでは危なげな運転をするがっくんも流石に現実ではそこまで危なくはなかった。遊園地に着くなり、私は昨日からずっと気になっていたことを聞いた。












「がっくん、昔の約束覚えてる？」










その言葉を聞いてがっくんは私の方を見た。







「どうしたんすか？…好きな人でも出来たの？」
「あ、えっと…」
「出来たんすね！じゃああの約束は無効だな！いやぁ、Aちゃんに好きな人が出来るなんて！俺はめちゃくちゃ嬉しいっすよ！」










今度は私ががっくんの方を見た。










「ずっと覚えてたの…？私との約束、覚えてたから、がっくんは彼女作ってないの…？」
「多分それは関係ないっすよ。俺はずっと“いい人止まり”だから」
「でも、がっくん…」
「いいんすよ」


















ほら、よく言うじゃないすか。










初恋は叶わないって

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