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Shion's side

奨「委員会決めていくけど、まず初めに学級委員決めよっか。やってくれる人～？」

誰一人手を挙げへんのは、もう3年生にもなると見慣れてきた

毎年恒例の委員会決めやけど、相変わらず学級委員に立候補する人はおらん

汐恩「やっぱり出んよな」

碧海「仕方ないよな、負担大きいしさすがに3年では避けたい」

学級委員は割と面白い仕事が多いけど、負担はかなり大きいし、受験生やからやりたがる人がおらんのは納得できる

奨「決まらないと先に進めないから、できれば早く決めちゃいたいんだけどな、、笑」

祥生「ごめん奨くん、俺はやらん、、」

名指しされた訳でもないのに何かつぶやいてるし笑

「学級委員って1人だよね？」

翔也「そうだよ」

俺らの学校は学級委員1人、その他委員2人で成り立ってる。なんでなんか知らんけど

「あんなに困ってる奨くん初めて見た、、笑」

汐恩「20分近くやって決まらんわけやしそりゃ焦るわ笑」

自分で言ってびっくりしたけど、もう20分も過ぎてるんや、えぐい

「じゃあ私、やります、、！」

碧海「え、マジで？」

祥生「A偉すぎやろ」

奨「助かった、ありがとうねA」

昔からAは、人が困ってたらすぐに助ける人やった

どれだけ自分にとって嫌なことであっても、人が困ってたら手伝う

そういうことが当たり前のようにできる人

その結果、汐恩助けてって半泣きでいつも俺のところに来るけど笑

奨「じゃあここからの委員会決めは、Aが仕切ってくれる？」

「はーい、じゃあ続き決めていきます」

「生徒会選挙が近いので、今日中に選管決めたいんですけど、さっき鶴房くんと木全くんがやるって言ってたので、その2人でもいいですか？」

翔也「え、、？」

マジか、、しかも俺、やるって言ってへんし

選管経験多いから、やるって思い込まれてるやん

でも、やるなんて言ってへんとはさすがにみんなの前では言いにくいし、決まらんかったら困るしな

俺と翔也がやることに賛成してくれてる人から、拍手が上がる

「じゃあ2人で決まりで！」

黒板に書かれた木全・鶴房という文字を見て

混ぜるな危険コンビやな

と感じた

仕事をやらんからとかじゃなくてなんとなく一緒に委員をせんほうがいい気がする

少し落ち込む翔也を見て、何となくわかった

選管がやりたかったんじゃなくて、Aと選管がやりたかったんやろ？

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