deep your mind...ren.N...

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近くの椅子に座り長い足を

ゆらゆら動かし揺れる彼









よく見ると汗をかいて緩められたネクタイ

首筋の汗が窓から差し込む光に

反射してキラキラ光る









黙ってればほんとかっこいいんだよなーこの人……









廉「……なにぃ？やらしい目でみないでくださ〜〜〜い」









目線だけこっちに向けべぇーと舌を出す廉に

もちろんドクンとする心臓









『みっみてないよー！……ってかすごい汗だね』






廉「……あぁー、取引先行ってたから……新しい機械入ったから説明やらで今忙しいねんなー」









だから最近来てなかったのか納得









『……忙しいのにわざわざここ来なくてもいいのに』


廉「……だって連絡先も教えてくれへんしご飯も行ってくれへんからやん！だから昼休みに会社戻ってきて会いに来るしかないやん」









『えっ？わざわざ出先から戻ってきてるの？』

廉「そうやで？無理な日以外はな」









驚いた！ほんの5〜10分のために……

貴重なお昼休みを……



若いからだ若いからそんなことできるんだ！





……暇つぶしにからかいに来てると勝手に思ってた……








連絡先ぐらい教えてあげるべきだったか

でもな〜用ないのに頻繁に連絡してきそうだもんな……









『……はいっ！』


何だか申し訳なくなり会議用のペットボトルの

お茶を1本廉の前へ差し出す









廉「えっ？いいん？」

『うん、私のあげる』









「やったぁ」って嬉しそうにニッコリ笑う

黒く焼けた肌

ごくごく飲む度に波打つ喉仏に釘付けになる









誰が見ても色男な彼は

何故そこまで私に構うんだろう……









数年前までは遠いと思っていた30歳までの

カウントダウンが始まっている私

営業の若手エースのイケメン君

どう考えても不釣り合いだ

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