【Tw】酸素吸って暴言吐く

空気の読めない男達 ページ11

「そちらの方は、お友達？」
「えっとぉ…」

あれ、なんか困ってる？
聞いちゃいけなかったかな。

店内はガヤガヤしているのに私達だけ静か。
なんか、気まずい。


「そ、そうでーす！俺はキヨ！」
「レトルトでーす！」
「ぺっ、P-Pでーす！」
「お前、何自分の名前噛んでるんだよ」
「えっ僕噛んでた！？」
「唾吐いてたみたいで失礼な感じになってたで」
「ブッｗ」

ボケとツッコミの対応力が早過ぎてつい吹いてしまった。
若干こぼれかけた唾を拭いながら私も自己紹介をする。


「あ、私の名前はAと申します」
「「「Aちゃんね！」」」

ハモってまた吹きかけそうになった。

てかこの方達、声量が半端ないな。
特に長身の方。


「あの、せっかくだからみんなで一緒に食べませんか？」
「え、いいの？」
「僕ら邪魔じゃない？」

チラチラとつわはすさんの方を見ながら言ってくるお三方。
つられて私も彼の方を見る。


「Aちゃんがいいんだったら、いいよ」

よかった、さっきから黙っていたから安心した。
店員さんに頼んでテーブルを合体させてもらう。


「つわはすくんとAちゃんはさー、どこで知り合ったの？」
「えっ、と」

私が彼氏にフラれて駅のホームで号泣してました☆なんて、言いづらいな。
でも、嘘を付くわけにもいかないし、どうしよう。

パンケーキを食べていた手が止まる。


「俺が気になって声掛けちゃった」

私の焦り顔を察してくれたのか、つわはすさんが代わりに答えてくれた。
嘘は付いてないし、知られたくない部分は伏せてくれた。

一体この人にどれだけ気を遣われてきたのだろうか。



「へー珍しいこともあるんやね」
「つわはすさんが女性と関わることなんてあるんだね」
「３次元の異性と話しているところ初めて見たわ」
「お前らもうそれ以上話すのやめろ」








***

作者は擬似本名(？)作るのも見るのも苦手なのでみんなHNでおかしいと思うけどそこは許してください…

汚い自分、綺麗な彼女→←圧倒的温度差

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