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--- You side
家に帰って、とりあえずてきとうに買ってきたもので食事を済ませた。
録り溜めしてたドラマを流してたけど、今日のことで頭の中が埋め尽くされてて話が全く入ってこなかった。
「はぁ〜〜〜〜」
大きめのため息をついて、ソファに寝っ転がる。
ポケットから紙を取り出して再び入力して、少し迷ってからとりあえず追加ボタンを押した。
何か一言送ろうかなと思ったけど、色々と考えすぎてしまって何を送ればいいか分からん。
入力しては消して、入力しては消してを繰り返して、結局やめた。
「はぁ、無理」
でも、せっかく距離が近くなってきてたのにまた気まずくなるのだけは避けたくて、どうやって話そうかと考える。
小島くんからグループに送られてきた何の意味のない写真にも、今日はなんとなく反応しといた。
福本大晴え、Aが反応すんの珍し
A暇やったからしゃーなしな
小島健暇つぶしなんひどない?
A〈スタンプ〉
福本大晴もう返ってこーへんやつや笑
小島健ちょー、もっと喋ろうや
福本大晴俺が相手してあげるよ♡
小島健大晴愛してる♡
福本大晴それは気持ち悪い笑
ははっと一人で笑ってると、画面上部にメッセージの通知。
名前を見ると末澤さんやった。
「えッ！？」
一旦開かずに内容だけ見てみる。
末澤誠也末澤でーす
末澤誠也追加してくれたんやったら何か送ってくれたらいいのに笑
あ、そうか、追加したら向こうにも分かるもんな。忘れてた。
やらかしたな、なんて返そうかなと考える頭と反対に、少しだけ浮つく心。
やっぱり私、末澤さんのこと……そんな思いがまたチラつく。
否定したい気持ちもあるけど、いきなりあんなことをされても正直嫌な気はしてなくて。
やからこそLINEも追加しようと思ったわけで。
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作者名：きうい | 作成日時：2022年4月23日 9時
