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--- Seiya side
なんとか定時であがって、リチャと一緒に正門の店に行くことにした。
リ「こんばんわぁ」
正「お、いらっしゃい」
末「なぁおまえAさんに俺の話したやろ」
正「あ、もう話せたんや。意外と動くん早いなぁあの子」
末「意外と早いなぁちゃうねん(笑) めちゃくちゃ恥ずかしかったわ」
正「ごめんごめん(笑) というか、リチャくんがぽかーんとしてるからとりあえず座って？」
リ「うん、なんの話か全然わからんけど今から聞かせてもらおかな」
とりあえず料理をてきとうに注文して、待ってる間にリチャには全部話した。
リ「あ、意外と打ち解けたんや」
末「打ち解ける…まではいってない気がするけど、まぁまぁ、スタートラインには立てたんちゃうかな」
リ「スタートラインってなに(笑)」
末「そのままよ」
リ「気に入ってるんやなぁ、その子のこと」
マイナスやった印象がゼロに戻ったんちゃうかなとは思ってるけど、気に入ってるとかどうとか、正直そんなふうに考えてなかったから自分では分からん。
正「お待たせしました〜」
リ「なぁこいつAさんのこと相当気に入ってるよな？」
正「それは思う」
末「なんで！？」
正「誠也くんがあんな楽しそうにひとの話するの珍しいもん」
リ「ほら！」
末「いや、ほら！って言われても…」
正「誠也くんやったら安心やわぁ。可愛い後輩やからよろしく頼むで？」
末「ちゃうちゃう、まだ頼まれるほど仲良うないねん」
キャッキャと笑ってる2人につられて俺も笑う。
この先どうなっていくんかはまだ全然分からんけど、そのうち一緒にこの店にも来れたらいいなぁとか、大晴とかも含めてご飯行ったりもできるかなぁとか。
そんなことを考えると、また会える日が少しだけ楽しみになった。
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作者名：きうい | 作成日時：2022年4月23日 9時
