エスプレッソ、甘めで。(S.S) Ⅰ (ページ17)

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--- You side

末澤さんと話した日から、目つけられてるかもっていう気まずさがなくなって、元通りの穏やかな毎日を取り戻してた。

いや、むしろ今までよりもちょっとだけ楽しく過ごせてるような気もする。

仕事中すれ違ったり、給湯室や帰り道でたまたま会った時はどちらからともなく話すようになった。

小島くんと大晴くんには3人でいる時にまとめて話そうと思ってるんやけど、なかなかタイミングがなくてまだ話せてない。

前に大晴くんが『ちゃんと喋ってみたら気合うんちゃうかな』みたいなことを言ってたのをふと思い出した。

「意外と当たってるんかな」

小「え？なにが？」

「ごめん独り言」

小「でかい独り言やなぁ」

気が合うかどうかなんてまだ分からん。

話せるようになったとはいえ、当たり障りのない話しかしてないし。

どこまで踏み込んでいいのかまだ掴めてなくて。

「なぁ今日正門くんのとこ行かん？」

小「ええけどまた行くん？」

「その、結果報告をですね」

小「あっ、あ〜！なるほどな！それは行こ」

「大晴くんにも聞いてみる」

社内チャットで連絡するとすぐに返事が来た。

「大晴くんも行けるってー」

小「おっけー、いやぁ〜楽しみやわ」

「あんまハードル上げんといて(笑)」

大晴くんの方を見ると想像以上のキラキラスマイルを向けてくるもんやから、小島くんにも教えると可愛い言うてゲラゲラ笑ってた。

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