若武和臣同好会 〜若武好きの皆様！ 若武づくしの短編小説作りませんか？〜

男友達【エリジャ】 ページ18

「お前さ、毎日一人で電車通学してるけど大丈夫か？」


「…は？」



ある日の塾の帰り道で突然言われた。



「え、待って。どういうこと？」


「朝の電車ってさ、満員だろ？お前小さいのに大丈夫なのかよ？」


「うわ、ひっどー！私小さくないしー！」



ほらって言って若武と背比べをする。



「ほら、変わんないでしょ？」


「そーだな……ってお前背伸びしてんじゃねーか！！」



肩を掴んで無理矢理元の背に戻される。



「ちぇっ、ばれたか。」



ていうか、小さい若武に小さいって言われるのも何かムカつくんだけど……！



「若武も小さいくせに、小さいって言うな！」


「お前よりは大きいからなー！」



若武はニヤニヤと高らかに笑う。



「男子なんだから当たり前でしょー？てか、男子なら本当はもっと大きくなきゃいけないんだよぉ？」



今度は私がニヤニヤする番だった。


これは勝ったなと思って若武を見ていると、若武は小さい声でボソッと何かを言った。



「え、何？聞こえない。」


「だから〜……これから大きくなるんだよ！まだ最盛期じゃないだけだ！」


「ふぅ〜ん？」



そんな会話をしているとあっという間に家に着いた。



「送ってくれてありがと。じゃ、また明日。」


「・・・」


「若武？」



なぜか黙っている若武を呼ぶと、若武は言いにくそうに口を開けては閉じる。



「若武、どーしたの？」


「あの、さ………やっぱ何でもねぇ！」



何かを吹っ切るように首を横に振る。



「そ？…ならいいけど。」



私は不思議に思ったが、まあいっか、と一人で頷いた。



「じゃ、な！」



そう言って若武は走って去っていった。


私は背中が見えなくなってから家の中に入った。


若武が何かを呟いていたのに気付かずに_____



"ぜってー大きくなってお前を守ってやる"




.・.*.FIN.*.・.



皆さん、お久しぶりです！
すごく久しぶりの更新ですね！

いっしー、ずっと待たせてごめんね！！
読者の皆さんもすみません！！

これからも亀更新だと思いますが、よろしくお願いします！！

大好き【璃桜】→←偽恋人【マヤ】

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