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〜彩side〜
「なあ……」
静かな空間に若武の声が響く。
「お前さ……………」
そう言ったっきり黙りこむ若武に驚いて、私は反射的に若武を見た。
若武があまりにも硬く緊張した声をしていたから。
若武の表情は影になっていてよく分からなかったが、いつも煌めいているその瞳は、悲しげに揺れていた。
なにかあったのだろうか。
もしかして…膝のこと?
だとしたら、話を聞いて元気付けてあげないと!
「なあに?若武、どうしたの?」
若武を励まそうと意気込んでいたのだが、若武の言葉は全く違うものだった。
「……お前さ、今日言ってたこと………本当なのか?」
「今日………言ってたこと?」
私、なんか言ったっけ?
私が首を傾げると、若武は言いづらそうに目を反らす。
「好きな人いるって……」
「…………っ!!」
"ぜ、絶対言わなきゃだめ?"
"王様からの命令だよ、アーヤ?"
"ううっ……"
"もう一回聞くよ?好きな人、いる?"
"………いるよ_____好きな人"
私は思い出して赤面する。
しばらく黙っていると、若武が追求するように顔を近づける。
「まじで言ってる?」
「…………」
「アーヤ、答えろよ。」
若武に真剣な目で見つめられ、ドキッと胸が跳ねる。
それを隠すかのように、慌てて頷いた。
「…本当………だよ?」
絞り出すように小さく呟くと、若武は悲しそうに目を伏せた。
ねえ、若武。
なんでそんな悲しそうな顔してるの?
私、期待してもいい?
「月が綺麗ですね_____」
.・.*.FIN.*.・.
なんか最後変な終わり方になってしまいましたね…
まあ気にしないでください。
さて、最後にアーヤが言った「月が綺麗ですね」のことですが…
訳すと「愛しています」になるんです。
でも、今回は「好きです」ぐらい軽く受け取ってください。
アーヤが「愛しています」っていうのはちょっと違和感があるので。
あ、最後まで読んでくださりありがとうございました!
byエリジャ
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リーリック(プロフ) - ありがとうございます!ところで、メッセージってなんですか?わかってません…。すみません!誰か教えてくださいぃぃぃぃぃぃぃぃ! (2017年11月13日 17時) (レス) id: e60ca59755 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - リーリックさん» ほんとですか!?!?ありがとうございます…!!ぜひぜひ!書いちゃって下さい!!パスワードはメッセージを送っておきますね! (2017年11月13日 15時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
リーリック(プロフ) - とっても面白いです!あの、私も若武が大好きなんです!それで…これ書いてみたいんです!!…いいですか?あの、ダメならいいんですけど… (2017年11月10日 17時) (レス) id: e60ca59755 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - 莉奏さん» コメントありがとうございます…!若武推しになりそう!?そう思ってくれると凄く嬉しいです!最近更新できていないのですけど、頑張りますね!! (2017年10月10日 0時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
莉奏 - どうしましょう これ読んでたら、若武推しになりそう…!私、上杉君推しなんですが…若武も、いいですね(*´-`) みなさん、小説書くの、頑張ってください!凄い、面白いです 応援してます(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年10月9日 22時) (レス) id: fb00a6b970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリジャ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/erijya/
作成日時:2017年3月27日 15時