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彼女は和ませの天才【エリジャ】 ページ2

シュッ……


ガンッ



シュッ……


バフッ



シュッ……


ガンッ



シュッ……


ガンッ




「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……」



息を整えながら顔を上げる。


そこにはゴールの周りに散らばるサッカボール。


中に入っているのは数個だけ。


ほとんどはゴールの周辺に落ちている。



「…くっそ!!」



首にかけていたタオルを投げ捨てる。


それでも苛立ちは収まらず、胸の中で渦を巻く。


むしゃくしゃしてると、向こう側からこちらへ走ってくる影が見えた。



「A……?」



その影は幼馴染兼彼女のAだった。


見なかったふりをしてしばらく待っていると、息を切らして俺の前で止まった。



「はぁ…はぁ……和臣…ど…したの?」



今気づいたかのように顔を上げると、Aは顔を真っ赤にして心配そうに俺を見つめていた。


目が合ってドクンッと胸が高鳴るが、不機嫌なふりをしてそっぽを向く。



「…別に。」



シュートがなかなか決まらなくてイライラしてただなんて口が裂けても言えなかった。



「別に、じゃない…なんかあったんでしょ?どうしたの?」



俺を気にかけてくれる事が嬉しくてついつい口元が綻びそうになる。


そういえば、さっきイライラしてたはずなのに、Aを見ただけで一瞬で吹き飛んだ。


嗚呼、Aには人を和ませる、そんな能力があるんだろうな。


気付けば、Aを見て笑っていた。



「え…和臣熱あるんじゃない?大丈夫?」



急に笑い出した俺を可笑しく思ったのかしゃがみ込んで俺のおでこに手を伸ばす。


俺はその手を掴んで勢いよく引き寄せる。


女子の中でも小柄なAは俺の胸にすっぽりと収まる。



「和臣…?ね、本当にどうしたの?」



少し顔を赤くして戸惑ったように俺の顔を見上げる。


俺は片腕を背中に回し、もう片方の手で頬を撫でた。



「……ありがとな。」




.・.*.FIN.*.・.







ちょっとした若武とのイチャイチャを書きたくなって衝動書きしてしまいました……

なので少し変なとこがあるかもしれませんが、そこは大目に見てくださいませ。


byエリジャ

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リーリック(プロフ) - ありがとうございます!ところで、メッセージってなんですか?わかってません…。すみません!誰か教えてくださいぃぃぃぃぃぃぃぃ! (2017年11月13日 17時) (レス) id: e60ca59755 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - リーリックさん» ほんとですか!?!?ありがとうございます…!!ぜひぜひ!書いちゃって下さい!!パスワードはメッセージを送っておきますね! (2017年11月13日 15時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
リーリック(プロフ) - とっても面白いです!あの、私も若武が大好きなんです!それで…これ書いてみたいんです!!…いいですか?あの、ダメならいいんですけど… (2017年11月10日 17時) (レス) id: e60ca59755 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ(プロフ) - 莉奏さん» コメントありがとうございます…!若武推しになりそう!?そう思ってくれると凄く嬉しいです!最近更新できていないのですけど、頑張りますね!! (2017年10月10日 0時) (レス) id: 3c22eecada (このIDを非表示/違反報告)
莉奏 - どうしましょう これ読んでたら、若武推しになりそう…!私、上杉君推しなんですが…若武も、いいですね(*´-`) みなさん、小説書くの、頑張ってください!凄い、面白いです 応援してます(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年10月9日 22時) (レス) id: fb00a6b970 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリジャ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/erijya/  
作成日時:2017年3月27日 15時

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