合コンに行ったら彼氏と遭遇した。【呪術廻戦】【名探偵コナン】

10話 ページ10

.




セルフ無量空処になってるときにコナン君と会ってしまった。そもそも犯人ぶっ飛ばせる脚力凄いね。
歩美ちゃんはコナン君の姿を見るなり、私の手を離して走って行ってしまった。……コナン君とは仲良くなれなさそうだな。




「歩美ちゃん？！？！
どこ行ってたんだよ！！ずっと探してたんだよ…？！」


「か、怪獣に襲われたの！」


「……怪獣？」




歩美ちゃんのことを必死に探していたのがわかる汗。ラフな格好をし、整った顔の彼はさぞかしモテるだろうな。
コナン君が視線を上げた。パチッと目が合うと、大きな瞳がさらに大きくなる。そして顔をボフンッ！と真っ赤にしたかと思えば勢いよく顔を背けた。

…最近の子はマセてるのか？




「でもね！お姉さんが助けてくれたの！」


「へ、へぇ！よかったね！」


「…コナン君、こっち見よ？」


「気が向いたら！」


「ん？？」






そんなに私の顔が好きか。
…いや違うな、多分この格好のせいだ。ミニスカにだぼっとした上は所々千切れてる。ちょっと刺激的だったかもな。
歩美ちゃんは可愛い可愛いと言ってくれてめちゃめちゃ嬉しかった。アンタの方が可愛い。





「それでね！お姉さんが魔法使って助けてくれたんだー！」


「…魔法？
怪獣と言い魔法と言い、歩美ちゃんは誰に襲われたの？犯人はいるの？」


「わ、わかんない…でも本当に、魔法みたいで！」


「残念ながら、お姉さんは魔法を使えないよ」





ずっと顔を背けていたコナン君がこっちをちら、と向いた。なるべく私の方を見ないようにしてるのが可愛いな。
話を聞いてると中々頭のキレる子らしいから面倒な事にしたくない。うまくかわさないと。




「歩美ちゃんは気を失ってたから私が助けたの」


「…本当に？」


「うーん…そうなのかなぁ。だって、あんなことできるのは仮面ヤイバーくらいだもん！」


「そう、か」





…あれ、案外チョロいかも？
その流れで話を逸らした私をじっと見つめるコナン君には気付かなかった。

11話→←9話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す