合コンに行ったら彼氏と遭遇した。【呪術廻戦】【名探偵コナン】

9話 ページ9

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ふらふらする体を無理やり起こし再び呪霊と向き合う。


卑怯だな。あれは分身じゃなかった。人のカタチを変えてできた自分のニセモノ。もちろん自我を持っていた訳じゃないから祓うのが当然だろう。全部祓ったと思っていたが、どうやらその女の子だけは生き残っていた、そして今、カタチを戻され人質に、か。




「随分と偉そうだな、お前」





余裕そうに笑っているが、もしかしてあの攻撃だけで私の術式をわかったと、そう思っているのか？
なら話は早いな。

自分の近くにある影に手を触れ、そっと呼びかける。




「"獅子"」












帳が上がって無事任務終了。女の子は所々怪我していたため反転術式で治すと、お姉さん魔法が使えるんだね！と絶賛してくれた。子供から見たらこれは魔法なのかもな。




「お疲れ様でっ？！？！
　ひ、酷い怪我…早く家入さんのところへ！！」


「あーうん。大丈夫大丈夫。
　先にこの女の子送りたいから、包帯とかあれば貰いたい」


「し、しかし……」


「ほら、早く。この子もこんな血だらけの人いたら怖いから」





生憎、私は自分に反転術式を使うことができない。他人にしか効果がないなんて異例だ。まあ、使える時点で他とは違うが。包帯を貰い、慣れた手つきで頭に巻く。まあ髪の毛でちょっとは隠れるだろう。背中や腕もじんじんと痛むが、打撲程度なら問題ない。





「じゃあここで降ります。
　あとでまた連絡するんで」


「え、あ、でも」





まだ何かを言おうとする伊地知さんを無視して車を降りた。女の子は私の血を見ても泣き出さずに、むしろ心配をしてくれてる。強いな、慣れてるのか？




「お家、わかる？」


「うん！わかるよ！」




凄いな…最近の子は。さっき襲われたばっかなのにパニックになっていないし、なによりこの笑顔だ。
お姉さん惚れちゃう……。きっとこの子は私に並ぶくらいの別嬪さんになるだろう。


それから雑談をしながら歩く。この子の名前は歩美ちゃんと言うらしい。明るくお喋りでめっちゃ可愛いなぁ。




「それでコナン君がね、犯人を見つけた途端サッカーボールでやっつけちゃったの！」


「へぇ、そりゃ随分とクレイジーな子だね」




さっきから少年探偵団だのイケメン店員だの江戸川コナン君だのお姉さん頭がついていかないよ。
てかコナン君は凄いな。名前からビックだ。てか小1だろ？犯人をサッカーボールでやっつけたってなんだよ。



──────────────「あ！コナン君！」

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