8話 ページ8
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着いた先は米花町の薄暗い路地裏。なにやら此処が呪霊の溜まり場になっているらしい。
いや不良かよ。
「ごめんなさい伊地知さん…忘れてて」
「いっいえいえ!お気になさらず。
では、ご武運を」
帳が降りるとすぐに呪霊が現れる。…2級の奴らがちらほらって感じだな。ここら辺は暗い、つまり陰がたくさんある。わたしに最適な環境ってワケね。
「瓊碼黧槴#(?」
「何言ってんのかわかんねぇよ。
"陽炎"」
「あ"ゔあ"あ"あ"擢尃敄臧?!?!?!!!!!!」
一気に陰から炎がたち、呪霊は一瞬にして塵になった。…これで終わりか?でも妙だな、祓った感覚がない。
辺りを見回すが…何もない。でもいるはずだ。なのに、
「なんだ?この違和感──────っ?!?!」
強い呪力に空気が重くなる。どこだ、どこにいる。存在はデカいのに感じ取れない。となるとこれは一級…いや、特級か!!!!
「っ上かよ!」
瓦礫が降ってきて咄嗟に守る。姿を現したソイツは…その、なんとも言えない見た目をしていた。意思疎通ができる訳でもなさそうだし、なんかキモいし。強そうだし。なんなんお前。さっき祓った雑魚と見た目が似てることから、多分コイツが本体なんだろう。だったら辻褄が合う。
「特級とやるのはいつぶりだ?」
「氣播亦臥瓊*:〆?」
「いやだからなんて??????」
まあいいや。呑気にやってると伊地知さん待たせちゃうし。パッパと終わらせるか!
ブワァッと炎が出ると、ソイツはいとも簡単に避けた。が、ここには陰がたくさんある。つまり、
「八方塞がりだよ、特級さん」
思いっきり炎に包まれたソイツ。
あー…ちょっと可哀想だけどまあいいか。帳を上げてもらおうと背を向けると、鳥肌が立つほどの呪力を感じた。…やり損ねたか?
「っお、お姉さ、」
「は、子供?!?!」
ソイツの手には小学生くらいの女の子が掴まれていた。なんで?どうして?さっきまでいなかったはずだ。隠れてたとしても私が気付かなかったと?そんなことあるわけ……。
…いや待てよ。分身の形が一つ一つ違かったのはもしかして、人のカタチを変えていたからだとしたら?さっきの炎で瀕死になって、分身を吸収しようとしていたとすると……。
「お姉さっ危ない!」
「っっ?!」
思いっきり体を吹っ飛ばされ頭を打った。
こんなことは慣れてるけど…しくったな。まさか女の子がいるなんて。
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まみこ(プロフ) - 面白かったです〜一気読みしてしまった!!無理しないでほしいですけど是非続編出してほしい!! (2022年11月17日 15時) (レス) @page50 id: 14aa4362dc (このIDを非表示/違反報告)
aaaa(プロフ) - すごくおもしろったです!!無理はしないで欲しいのですが、続編期待しちゃいます( ; ; )それくらい面白かったです!!!!!!ありがとうございました!!!!! (2022年8月29日 21時) (レス) @page50 id: 37531683ef (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - Mizukiさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです😭✨最初から最後まで面白いと言っていただけるお話が書けてよかったです!!私もこの作品には愛着(笑)があるので、正直とても悩んでいます💭その時は読んでくださると光栄です🙏!! (2022年8月14日 13時) (レス) id: befea80465 (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - 亜澄奏ーAsukaーさん» 2回もコメントありがとうございます!!😭スッキリとした完結ではなく、続きがあるような終わり方をしてみたかったのでそう言ってもらえて光栄です✨番外編はどうしようか悩んでます(笑)作った時には読んでくださると嬉しいです🥰 (2022年8月14日 13時) (レス) id: befea80465 (このIDを非表示/違反報告)
Mizuki(プロフ) - 完結おめでとうございます(^○^)このお話は初期から見ていましたが、凄く面白かったです!続きが読みたいなー…なんて、でも本当に面白かったです!これからも応援しております❣️ (2022年8月14日 0時) (レス) @page50 id: e4dddfb1f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くせらや | 作成日時:2022年5月20日 19時