4 オタク奇譚 ページ5
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「で、なんで私たちのこと呼んだんですか」
「あー実はね、2人に合同任務を任せたくて!」
内容はこうだった。
宮城県仙台市にある杉沢第三高校に特級呪物両面宿儺の指が百葉箱にあるらしく、それを回収してきてほしいとのこと。
因みに出発は明後日。
………いや、え???
「そういうの早く言ってくださいよ!!」
「五条さんってほんと社会人として必要な報連相できないよね」
「ほうれん草??」
「ぶん殴りたい」
あとA、僕もう先生なんだから五条先生♡って呼んでね〜と言い残し颯爽と帰ってった。
本当に最強なのか疑いたくなる。
でも私的にはあういうキャラ好きなんだよな、飄々とした感じとか推せる。
って伏黒に言ったら家入さんのとこ行けって言われた。どこもおかしくありませんが???
「まあ…観光がてらでいっか」
「よくねぇよ。特級呪物だぞ?なんで俺ら2級術師、しかも高専生徒がやんなきゃいえねぇんだ」
「え、私この前1級に昇格したよ?」
「は?」
「え?」
伏黒が何故か不機嫌なまま明後日になり、任務先の高校に着いてしまった。なんで?私なんかした?あ、お前みたいな雑魚の限界オタクが俺より上だなんて許せないってことかな。すいませんでした。
「此処やばくない?あんなのいるとか死体でも埋まってんじゃないの」
「…そうだな」
うげぇ…ラグビー場の下に死体とか笑えない。
あ、肝心の特級呪物はなかった。まず百葉箱に置いとく時点でおかしいと思うんだよね、うん。
それに五条先生に鬼畜発言されたから伏黒の機嫌はドン底。誰か助けて。
「クソ!気配がデカすぎる。これじゃ潜入した意味がまるでねぇ」
「それな。厄介すぎでしょ、特級呪物」
すると「西中の虎ー!!」などの声が聞こえてきた。なにその異名かっこいい!!いいな!!!
人混みができており、なんとか顔を覗かせるとこれから砲丸投げをしようとしてるピンクの髪の子がいた。
「ねぇ伏黒、ピッチャー投げで砲丸とか投げれるの?」
「いや……無理だろ」
伏黒がそう言った瞬間、ゴイィイインと砲丸がサッカーゴールに命中した。……ゴリラかな?
「真希さんみたいだねぇ」
「そうだな…って見てる場合じゃねーぞ」
人のこと言えないくせに私の頭引っ叩かないでくれ。
さっき砲丸投げをした子が横を通り過ぎるとき、
「っ!」
明らかに呪物の気配が強くなった。
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かぐや - あなたは神ですか?最高の作品をありがとうございます! (4月29日 19時) (レス) @page50 id: 41bd4258fc (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 追記: 好きすぎて「ええやん!!」と叫んでしまって親に「煩い!とっとと寝ろ!」と怒られました....仕方ないだろぉ、最高なんだからこの小説、最高なんだから (7月11日 19時) (レス) id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃ良い愛され具合.....もしかして小説書かれていますか?本を出版していらしやすか?めちゃ好きなので続き欲しいでやす!あと、受験生って同じですね。頑張りましょう (7月11日 19時) (レス) @page34 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
くさ - 制服、下はほぼ足なのに上は野薔薇ちゃんと一緒で長袖なの良いですね…!!この小説大好きです!「終わり」になってますがまだ書く予定があるなら更新無理なく頑張ってください! (2022年12月27日 9時) (レス) @page32 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - うっうっうっう(ないてる)好きすぎて、でも虎杖が死んだってときは知ってるはずなのに泣いちゃって…好きですありがとうございますオタクとか最高すぎん????????更新応援してるぜ!がんばってくだせぇ! (2022年10月6日 7時) (レス) @page27 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くせらや | 作成日時:2022年8月26日 13時