11 オタク奇譚 ページ12
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「いますね。呪い」
「「嘘つきーーー!!」」
六本木ですらねー!!と怒る2人。
たしかに、六本木ですらないね。目の前の廃ビルからは奇妙な気配ばっかりする。
憤慨している野薔薇ちゃんを他所に、虎杖は早速切り替えていた。
「やっぱ墓とかって出やすいの?」
「墓地そのものじゃなくて、墓地=怖いって思う人間の心の問題なんだよ」
「うっわぁ…まじで本当に出そうだよね、此処」
「お前がびびってどうすんだよ」
いやだってお墓とかって怖くない?呪霊はいけても幽霊は無理絶対。だって祓えないし、なにより怖いし。
皆んな怖いよ、うんうん。
「あー学校とかも似た理由だったな」
「ちょっと待ってコイツそんなことも知らないの?」
「あー……」
「「実は──」」
虎杖が特級呪物を飲み込んだこと、それで受肉してしまったこと、などなど。
野薔薇ちゃんはそれを聞いて驚愕からの大絶叫していた。わかるよ、その気持ち。
「あれ、私たちは行かなくていいの?」
「今回は君たち2人の実施試験みたいなもんだからね」
野薔薇ちゃんと屠坐魔を持った虎杖は早速廃ビルへと向かって行った。どうやら私たちの出番はないらしい。
伏黒と先生と一緒に座って待つことにすると、廃ビルから2人の声が聞こえてきた。
「………先生、2人の尊い絡みを見たいので行ってきてもいいですか」
「うん、駄目に決まってるよね。大人しくしててよ、病み上がりなんだから」
「嫌だ!!見たい!!!」
「我儘言うな。でも虎杖は要監視でしょ」
くっそぅ…絶対2人の絡み可愛いのに!!!先生が意地悪だ…でもそんなとこもいい。
「まあね、でも今回試されてるのは野薔薇の方だよ」
悠仁はイカれているなどの先生の話を聞き、しばし沈黙が訪れる。確かに凄いよなぁ…ついこの間まで一般人だったのに、全く躊躇せず呪霊を殺りにいくなんて。
「…この際はっきりさせたいんだけどさ」
沈黙を破ったのは五条先生だった。どこか深刻そうな声から、少し不安になる。
「どうしたんですか?」
「…2人って、付き合ってるの?!幼馴染なの?!それともただの友達なの?!どれなの?!」
……ん?
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かぐや - あなたは神ですか?最高の作品をありがとうございます! (4月29日 19時) (レス) @page50 id: 41bd4258fc (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 追記: 好きすぎて「ええやん!!」と叫んでしまって親に「煩い!とっとと寝ろ!」と怒られました....仕方ないだろぉ、最高なんだからこの小説、最高なんだから (7月11日 19時) (レス) id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃ良い愛され具合.....もしかして小説書かれていますか?本を出版していらしやすか?めちゃ好きなので続き欲しいでやす!あと、受験生って同じですね。頑張りましょう (7月11日 19時) (レス) @page34 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
くさ - 制服、下はほぼ足なのに上は野薔薇ちゃんと一緒で長袖なの良いですね…!!この小説大好きです!「終わり」になってますがまだ書く予定があるなら更新無理なく頑張ってください! (2022年12月27日 9時) (レス) @page32 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - うっうっうっう(ないてる)好きすぎて、でも虎杖が死んだってときは知ってるはずなのに泣いちゃって…好きですありがとうございますオタクとか最高すぎん????????更新応援してるぜ!がんばってくだせぇ! (2022年10月6日 7時) (レス) @page27 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くせらや | 作成日時:2022年8月26日 13時