10 オタク奇譚 ページ11
.
「そんじゃ改めて────
釘崎野薔薇。喜べ男子、美少女が増えたわよ」
「(ウザ…)」
もぐもぐと虎杖がクレープを食べ終わり、順番に自己紹介をしていく。
「俺虎杖悠仁。仙台から」
「AA、女子同士仲良くしよう!よろしくね」
「伏黒恵」
仁王立ちをした野薔薇ちゃんは、私たちのことをじとーっと見つめている。
あ…まつ毛長いなぁ、可愛い。私たちの紅一点だ。空気が華やかになる。
「(見るからにイモ臭い…絶対ガキの頃ハナクソ食ってたタイプね。
この子はすっごい美人だけど…女子同士仲良くしようとか言っといて実は男好きの性悪女だったりとかありそう。
名前だけって…私偉そうな男って無理。きっと重油まみれのカモメに火をつけたりするんだわ)」
「私ってつくづく環境に恵まれないのね」
「人の顔見てため息ついてる」
野薔薇ちゃんもしやこの2人よりイケメンを求めてるのか…?!そりゃハードル高すぎないか?!
流石すぎる…私と生きてる世界違うのか、野薔薇様って呼ぼうかな。
やめよう、確実に引かれる。女の子には引かれたくない。
「野薔薇ちゃん…でいいかな?改めてよろしくね!」
「!…えぇ!よろしく、A」
「うん!」
「ずりぃ。あそこだけ仲良くなってる」
「女子同士気が合うものがあるんだろ」
「…嫉妬?」
「っるせぇAと対して仲良くないお前がしゃしゃんな」
「まって凄い刺さったんだけど??」
野薔薇ちゃんと少しだけ話すと、何故か「ごめん…!私が悪かった!」とハグされてしまった。
え、え、なになにご褒美?あまって良い匂いする……。
「これからどっか行くんですか?」
「フッフッフ。せっかく1年が4人揃ったんだ。しかもそのうち2人はおのぼりさんときてる。
行くでしょ、東京観光」
「「え"」」
野薔薇ちゃんと虎杖は横浜は東京だろ!!などとはしゃいでいるが、悪い予感しかしない。
だってだって五条先生だし…!!
静まれ、と先生が言うと2人が膝をついた。可愛い。
「それでは行き先を発表します」
「──六本木」
「「六本木…!!」」
「と言う名の任務だよね」
「だな」
1126人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かぐや - あなたは神ですか?最高の作品をありがとうございます! (4月29日 19時) (レス) @page50 id: 41bd4258fc (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 追記: 好きすぎて「ええやん!!」と叫んでしまって親に「煩い!とっとと寝ろ!」と怒られました....仕方ないだろぉ、最高なんだからこの小説、最高なんだから (7月11日 19時) (レス) id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃ良い愛され具合.....もしかして小説書かれていますか?本を出版していらしやすか?めちゃ好きなので続き欲しいでやす!あと、受験生って同じですね。頑張りましょう (7月11日 19時) (レス) @page34 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
くさ - 制服、下はほぼ足なのに上は野薔薇ちゃんと一緒で長袖なの良いですね…!!この小説大好きです!「終わり」になってますがまだ書く予定があるなら更新無理なく頑張ってください! (2022年12月27日 9時) (レス) @page32 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - うっうっうっう(ないてる)好きすぎて、でも虎杖が死んだってときは知ってるはずなのに泣いちゃって…好きですありがとうございますオタクとか最高すぎん????????更新応援してるぜ!がんばってくだせぇ! (2022年10月6日 7時) (レス) @page27 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くせらや | 作成日時:2022年8月26日 13時