Elwesyの葉は知っている〜２〜 (ページ21)

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67話　〜行き先〜ページ21

Aside

私、A・フォージャー...

こと、浅葱は、最悪の一日を過ごしております

遡ること一時間前...

カフェテリアでの会議が終わり、私はこれからフケると宣言した

その時、黒木君もフケると言い出したのだ

...

というわけで、今は黒木君のツテのところに連れてかれてます

どうして最悪だって？

私は黒木君が苦手なのよ

スパイのことなど、色々見透かしそうで怖い

黒「A、この前犯人捕まえてたけど、何か聞いた？」

「ええ」

黒「内容は？」

「共犯者の名前どころか何人いるのかも分からない、東国は3人...ということくらいね」

黒「あの場所に決めた理由とかは？」

「特にはない。でも、事前にグループの頭からここから半径1kmあたりっとは言われていたらしいわよ」

黒「他には？」

「他？」

他に何かあったかしら？

黒「何でもいい。何か組織のマークとか、班旗とかは？」

マーク、マーク...

っ！思い出した

「確か、対角線が描かれた長方形がグループのマークらしい。犯人達の手袋に付いてたし」

黒「長方形は縦長、横長？」

「横」

...？

それにしても、グループのマークダサいわね〜

長方形は4角だから、死(４)とでも結び付けたかったのかしら？

それとも✕で？

黒「A。悪いけど、今から俺の彼女役になってね？」

は？

って、ここはバー!?何で?!

「絶対嫌だ。それだけは無理」

黒「わがまま姫の登場か。君のために言ってるんだけど。どうなっても知らないよ？」

「良いわよ、別に」

黒「疑われるような行動はしたくないから、ね？」

そう言った黒木君は、いつの間にか私の腰に腕を回して中に入らされた

ああ、こんなことはしたくなかったのに...

泣きそう

カランっとドアベルが鳴った

バーテンダー「いらっしゃい」

お酒、美味しそう←良い子は絶対に真似しないで下さい

バックの中に、アルコール除去剤入れてたかしら？

アルコール除去剤とは...

私が作った物で、名前の通り薬を飲んでおくと胃の中でアルコールを除去してくれる薬

つまり、これを飲むとお酒が飲めるのである

バックの中に２つしか入ってない

よく先輩達や、任務先で使うから、もっと常備しておかないと...

黒木君がカウンターの椅子を引いてくれ、二人共席に着いた

水を一口含んだ後、この薬を飲む

やばい、油断した。むせそう...

もう一口水を飲んだ後、メニュー表を見た

黒「A、俺にもそれくれないかな？」

「それ？」