13,行くか戻るか ページ18
上杉side
今、俺は目の前に川を望んでいる。
緑の多い、とても静かな空間だ。
向こう岸では、死んだ曽祖父母が笑っている。
おいで、と言って。
俺は川に架かる橋に足を乗せた。
ゆっくり歩き出す。
俺に「上杉先生」と言って笑ってくれる黒木を、もう一度見たかったな、と思いながら。
でも足は、どんどん前に進んでいった。
真ん中まで渡った時、
「上杉!戻ってこい!」
という声が後ろから聞こえた。
「黒木…?」
戻りたい…という衝動に駆られた。
走って岸まで戻る。
岸に上がると
「上杉…よかった…」
そう言う、紛れも無い黒木の声が聞こえた。
黒木、記憶…戻ったのか…?
早く黒木の顔を見たい。
そう思った次の瞬間、俺の目の前は闇に包まれた。
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匿名 - 他の作品も是非でして下さい! (2020年3月26日 13時) (レス) id: 668208e396 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - とっっっっっても面白かったです! (2020年3月26日 13時) (レス) id: 668208e396 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 続きが気になります〜 (2019年4月5日 11時) (レス) id: 10ed114a72 (このIDを非表示/違反報告)
S2R花水木 - 作者です。そう言って戴き、幸いです!リア友にも伝えておきますね! (2019年4月5日 9時) (レス) id: 79c3ee969c (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年4月5日 8時) (レス) id: cfbc004beb (このIDを非表示/違反報告)
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