君を私色に染めて 〜探偵チームkz事件ノート〜

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みんなが一斉に黒木君の方を向いた。

黒木君は少し考えながらもこう答えた。

「いいよ」

やった。みんながいてくれると少し安心だな。

でも、私はパパと同じ号車にのることになっている。

しかも、真後ろ。

これ、翼いたらばれちゃうね。においで。

「よし。それじゃ黒木、新幹線の予約とっとけ」

黒木君は私に何号車に乗るかとそれのどこに乗るかを聞いてきた。

私、そんなに詳しく覚えていない・・・

しょうがないな。

持ってきたカバンからスマホを取り出しママに電話をかける。

今までの流れを伝えると、怒ったようだった。

「ちょっと、人様に家の事情話していないでしょうね。」

ちょっ、声が大きい。慌ててカフェテリアを出た。扉の横で周りに人がいないか確認しママの返事

をする。

「話してないよ。」

すぐに、声が返ってきた。

「そのうちばれたらどうするの？」

カンカンだぁ

「それは、いろんな言い訳考えてるから。大丈夫。私は完璧ママの子供だよ」

ママを棚にあげ話すと少しだけ優しくなった声が私の耳を伝う。

新幹線の号車番号を聞くことができた。

「はぁ。もう。くれぐれもばれないように。あと黒木君にちゃんとお礼言っとくのよ」

はいはい。

電話を終え元のテーブルに戻るとみんなが興味津々の顔で私を見てきた。

あたりに沈黙が流れる。

最初に口火を切ったのは上杉君だった。

「お前、スマホ持ってたんだ」

あっ。いけない。いうの忘れてた。

「その顔は、忘れてたみたいだね」

ごめんなさい。

そのあと私はスマホの番号を交換した。

「アーヤ、黒木に新幹線のこと伝えとけ」

私はママに聞いたことを伝えた。

嬉しいことに、私の席の周囲に空いていた席があったらしい。

3人席１つ、２人席２つになった。

そこから少し雑談をし、それぞれのクラスに戻った。

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