君を私色に染めて 〜探偵チームkz事件ノート〜

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パパが出張に行くのは2週間後。

ということは、夏休み期間中だ。学校が休みになっている間もパパは働いているってことだよね。

たとえ、女に会いに行くとしてもすごいと思う。

あの時から私はママに尾行の訓練をさせられた。

教え方は少し雑だったが、私も尾行の能力は上達した。

相手がどこに行くかを読み取るのも大事。だから、先回りとかをして尾行する。

まぁどこに行くかは少しわかんないけど。。

しかし、今回の尾行には大きな欠点がある。

それは、パパがもし車に乗ってしまったらということ。

バスならまだしも、レンタカーなどを借りられると尾行はできない。

私はまだ未成年だからもちろん車は運転できない。

尾行が失敗に終わるのは何としてでも避けたい。

パパが不倫を本当にしているのなら、すぐに止めないといけないし。

もし仮に不倫をしていたのには理由があったとしたら、ママはパパとその理由に向き合うっていって

いた。

「彩。ちょっと来て」

下からママの声が聞こえた。しょうがなく階段を降り、リビングに行く。

「彩が尾行のために泊まるホテルの予約をパソコンでしたんだけど、できてなくて」

どうすんの。あと一応2週間あるけど。

「パパの出張の近くのホテルだったのに。さっきホテルに電話したら、予約はできてないって

　それに、もう満室。今からの予約はできません。だって」

大変。私は頭の中でいろいろ考えた。

ホテルって言ってもそんな少ないわけがない。もっと探せばきっと、おんぼろな旅館とか出てくると

思うけどな。

そう思っていると、電話がなった。

急いで受話器をとり、相変わらずの愛想のない応答をする。

「はい」

自分でもそっけない声にびっくりする。

「あの、アーヤだよね」

この声は小塚君だ！

「今日、集合がかかったから、それだけじゃね」

えっ。早くない切るの。私、何も言っていないけど・・・

集合があるなら別にいいや。

ふと、時計に目をやると塾が始まるのにはあと1時間あった。

だけど、家を出ることにした。

いつも集合に遅くなっていたのと、小塚君に謝ることなどがあったから。

リビングにいるママに塾に行くと伝えお弁当を持ち家をでた。

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