君を私色に染めて 〜探偵チームkz事件ノート〜

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「お邪魔しまーす」

書斎のドアから、翼と忍が顔をのぞかせる。

すると、2人もびっくりしたように私を見た。

「アーヤってヴァイオリン習っていたんだ」

「弾けんの？」

思わず忍の発言にムッとした。

そんなに私ってなにもできなさそうに見えるのかぁ

しくしく

「でもなんで今まで隠してきたの？」

翼の言葉に賛同するようにみんながなんで？という顔になる。

「上杉君が、、怖かったから。」

みんなは、あーーという顔になった。

なので慌てて弁解した。

「もちろん、今は少しきついところもあるけれど根はやさしいと思っている」

すると今度は上杉君がそっぽを向いた。

「美門さ、そういうのほんとやめろよ」

どういうこと？

「お前立花がどうこたえるか予想できていたから、こういう質問したんだろ」

翼の方をみると、あの美貌の顔にいたずらっぽい笑みを浮かべてこう答えた。

「ばれちゃった、でも最初のころの上杉の印象そんなに低かったんだ」

うん。私の好印象ランキング上位ではなかったね。

「お前ら、もう始めるぞ」

若武の声を合図にみんなは自分の楽器の準備をそれぞれ始めた。

その光景はまるで、写真に収めておきたいぐらい素敵だった。

「アーヤ１回一人で引いてみてくれない。お手並み拝見として」

うん！

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