君を私色に染めて 〜探偵チームkz事件ノート〜

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私は小さなころからヴァイオリンを習ってきていた。

何回もコンクールで賞を取ったことが有る。

だから実力はあるんだ。上杉君には負けるけどね・・

本当はKzのみんなに自己紹介するときに言おうか迷ったけどその時は、イライラしていてね。

そのあとにも何回か言う機会はあった。けど、上杉君がヴァイオリンを習っていると聞いたとき、言

わなくてよかったって思った。最初のころの印象は「怖い」だったからね。

もちろん今は「根はやさしい」に変わった。




　よし。

私はそれからクローゼットにしまっていたヴァイオリンをだし楽譜をみて完璧になるように練習を

しようと思った。

けれど、史上最高の壁かもしれないものが私の道を塞いだ。

私のヴァイオリンはソプラノ用のヴァイオリンなんだ。けど、これは全体的にアルトだね。

どうしよーー

若武にお願いしてソプラノの楽譜を見せてもらうとか

それか自分で考えるか。

若武にお願いするのはなんか気が引けるな。

自分で考えるか。

そこで私はすっと小塚君の楽譜と向き合った。

間違っているところがあるかもしれないから、明日一番乗りで若武の家に行くことにした。

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