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「まって、アーヤ」
すごく小さくて、水に溶ける雪みたいにしぼんでいくような声。
そんな声に戸惑った。心の友だったら、「なぁに?」とか何も考えずに聞けたんだろうな。
「何?」
は〜。普通に言ったつもりだったのに硬くなっちゃった。。。
「あの時のこと______」
もう聞こえないくらいの声で翼が言った。
あぁ。あのことね。私ももっと話したかったんだよね。。。
返事をしようと思ったら、翼が歩き始めたからついていくことにした。
翼の部屋まで着くと、翼から中で話したいって言われたから、少しビックリしたけど若武達がいないことを確認してから入った。
中は、すっごくキレイに整理されていて見ていてとても気持ちが良かった。
翼は昔からキレイ好きだったもんね。
あれこれ考えていたら、何のためにここに来たのか忘れるところだった。
翼が話し始めるために息を吸っただけでピリピリとした空気に変わってしまった。
「あの時さ、俺『心配なんかしてない。』って言ったけど。。。」
私は思わず目を閉じてしまった。
「本心だとも言ったけど。。。」
「あれは、本心_____」
翼が一息つく。
私は続きが気になって仕方がない。
ねぇ。本心なの?違うの?
違うって言って______
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赤色リトマス紙 - ありがと (2021年3月28日 17時) (レス) id: 15040b8572 (このIDを非表示/違反報告)
青色リトマス紙 - 小説用メモをご覧ください。赤色リトマス紙 (2021年3月27日 10時) (レス) id: 1e603ecb86 (このIDを非表示/違反報告)
莉紗 - 冬馬さん» コメントありがとうございます。本当にうれしいです。これからも頑張ります。 (2021年2月13日 13時) (レス) id: 8192333466 (このIDを非表示/違反報告)
冬馬 - 恋愛的な意味でもミステリアスな意味でもドキドキが止まらないです!!更新待ってます!! (2021年2月13日 13時) (レス) id: 8f09db79aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リトマスズ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/kznituite/
作成日時:2021年2月4日 16時