再会から始まる運命の歯車

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自分の部屋に行き、そのままベッドへダイブ。

どうしよう。まずは、忍の部屋に行ったほうがいいよね。そこで、怪我は心配しなくていい

ということをつたえなくちゃ。ってこれみんなに言ったほうがいいんじゃないか。みんなだって心配

しているんだから。メイドさんの手伝いどころじゃなくなっちゃった。

忍の部屋は朝に行ったからスムーズに行けた。

「私。さっきの怪我は心配しなくて大丈夫だから。」

ドア越しに大きな声で、言った。すると、中から

「よかった。さっき、血が少し見えたから。大けがしたのかと思った。」

安心した声が聞こえた。

若武の部屋、黒木君の部屋にも行き同じことを言った。上杉君にはお礼を言った。

あとは、翼だけ。血の匂いでごはん食べさせちゃって悪かったな。

翼の部屋の前に着いた。緊張するな。ドアをノックすると、少しだけ扉が開いた。

その隙間から翼の顔がのぞく。

「さっき、ごめんね。血の匂いがするところでごはん食べさせちゃって。怪我は大したことないか
　ら。心配していたらもう大丈夫だから。じゃあね。」

そう言い帰ろうとすると、いきなり、手をつかまれた。ドアの隙間からは翼が腕を伸ばし、私の手首

をつかんでいた。驚くほどに冷たくて、幽霊かと思ったぐらい。

「心配なんかしてない」

いきなり、発せられた言葉にびっくりした。

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