再会から始まる運命の歯車

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私は今、手当てを受けています。

そんなこの怪我ひどくないから、自分で何とかするっていったのに聞かないんだもん。

「いたっ。もっと優しくやってよ。上杉君」

「消毒液ぐらいつけないと、ダメだろ。お前」

まぁ。だけど消毒液ってホント怪我しているときに垂らすとヒリヒリして、逆に怪我が悪くなりそう

こういうのを、四字熟語で表すと七転八倒・七顚八倒・七難八苦・四苦八苦・千荊万棘・千辛万苦

とか言う。7とか8とかよく使われているのは、回数が多いことを表しているんだ。七転八倒は、

中国の古典で生まれた語源だとされていて、中国の古典思想書『朱子語類』には、商と呼ばれた、

王朝国家の末期をの状況を表す、「商の末にあたり、七顛八倒、上下崩顛す」という文がある。

これは、商の国が滅ぶ前に大変な混乱があったことを表現している一文。

もともとは、比喩表現の1つだったんだけど、そこから、のたうちまわる状態のことに意味が転じたん

だ。現代では、苦痛に耐えるときに使われてるよね。

「これでOKかな、あと痛いとこあるか？」

特に痛いところはなかったので、ないと返事をした。

そこでふと疑問に思った。このことはみんな知っているのかということ。そしたら、忍に心配かえて

いることになる。ただでさえ忙しい忍にこんなことで気を取られていたら。

「このことってみんな知っているの？」

恐る恐る聞いてみた。どうか知らないって言ってくれーー。

「知ってるにきまってんだろ。美門なんかお前が入ってきた瞬間から、血の匂いがするとか
　ずっといってたんだぜ。隠したかったのなら、もっとうまく隠せよ。じゃ」

そういうなり身をひるがえして出て行った。残されたのは私一人。

はぁ。落ち込んだ気分のまま、私も食堂を出た。

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