〜26〜 ページ33
「
『……なんでもない、気にするな』
「はい」
今話しかけてきたのは、ちょうど腕にすっぽりはまる2.5等身の忍者よりの侍みたいな変わった姿をした可愛らしい魔鋼塊と上質な素材で作られた、意志を持った話し方が独特な
普通の
それを砕かれると普通の生き物のように死んでしまうのだが、この子は[
前に思った通り、フシェ爺の執事筆頭を勤めていたのは紛れもなくこの子のようだ。
目は瑠璃色の魔鉱石が使われており、体は少しもふもふしているその手触りは心地よく柔らかさもちょうどいい。
この子にも名付けが可能なようなので、名前が無いと不便だからという理由で”ハンゾウ”と付けさせてもらった。
知ってる人はこの”名”の由来が簡単に想像が着くはずだ。
『ハンゾウ、これから私は空を見る』
「はい。
護衛、果たす」
『ありがとう』
*・*・*
今日は実にいい天気だ。
足を伸ばすにはちょうどいい芝生と直射日光を避けられる木がある丘を見つけた彼女は、迷いなく木を背もたれに座り込んで葉の間から見える空を見つめる。
雲ひとつ無い晴れ晴れとした空に太陽はギラギラと輝いて、大空を翔る鳥は懸命に獲物を探している。
今日は久々に手に入れた何も無い日なのだ。
いつの彼女は
どれだけ空を見続けても、何も言われない日。
『(幸せ……)』
だが、幸福に浸っている時に限って何かの問題はやって来るというもの。
それにいち早く気付いたのはハンゾウだった。
「
『……今?』
「はい。
南西、空、高密度、
『本当だ』
537人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「転生したらスライムだった件」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柏餅(プロフ) - 神すぎます! (4月1日 16時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - ヤバい。ディアブロが尊い!キュン死する (2023年2月8日 21時) (レス) @page46 id: 837bde91a6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ᘛ⁐̤ᕐᐷ - うぅ、続きが気になりすぎて永遠に寝ちゃいそうです……死んじゃいます…それほどしゅき (2022年8月5日 17時) (レス) @page41 id: 82080fd69f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 主人公の設定から好きぃ…。めちゃすきぃ…v (2022年7月17日 20時) (レス) @page41 id: 9cf2b69289 (このIDを非表示/違反報告)
野原の出雲 - クソッこの作品を見たいが為にテスト勉強が出来ない…!どうしてくれるんですか!!(( (2022年5月28日 21時) (レス) @page39 id: 687113cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:暇潰し | 作成日時:2022年1月14日 21時