〜１１〜 ページ17
国を滅ぼした後、気が付いたら元の暗闇の世界に戻ってきていた。
こんなに早く戻るならもっと、久しぶりに見れた美しい空を堪能しとくんだったと後悔したが、召喚されて現世に行けたら空を見れると言うことは知れたので良しとする。
それに、いい人に出会えて名前を貰ったし、進化してよく分からなかったスキルの確認もできたし、何よりようやく自分が悪魔ということを改めて心から受け入れられた。
さて、これからはどうやって頻繁に召喚されるか。
そして召喚されたら、どれだけ長く現世に留まれるのかを考えなくては。
どうやら召喚というのは場所が近く、その願い事に見合う強さを持った悪魔が自動的に選ばれて呼ばれるそうで、強くなればなるほど簡単には呼ばれないそうだ。
この情報は、フシェ爺が私を呼び出す時に使った魔道書に書いてあった。
『……これ、面白いな』
「クッフフ、見つけましたよ」
『っ！？』
こんな暗闇の中でも魔道書に書いてあることは読めたので暇つぶしに読んでいると、耳元で”それ”の声がした。
驚いて咄嗟に本をしまい込みその場から距離をとって後ろを振り返る。
するとそこには、数日前に話しかけてきた”それ”がいた。
「まさかあのタイミングで召喚されるとは思いもよりませんでしたよ」
『……(前より隙が無いし、何か周りが変な感じがする)』
「おや、気付きましたか。
今回はあなたが召喚されないようにちょっとした結界を張らせていただきました。
言ったでしょう、逃がさないと」
『(結界……スキルで破けるか？)
……何が目的ですか』
「目的ですか。
そんなものはありません。
これはただの暇つぶしです」
『暇つぶし……』
「えぇそうです。
一緒に遊んでいたある悪魔が現世に召喚され戻ってこなくなって数十年経ちまして、私は退屈で死んでしまいそうだったのです。
そんな時、何やら面白い気配を感じまして」
『それって……』
「もちろん、面白い気配とはあなたの事ですよ」
『(……なにそれ最悪だ)』
「本当はあの時の召喚を邪魔することは出来たのですが、邪魔しない方が後々もっと面白いことになると思い放置してみたら案の定。
あなたは上位悪魔に進化して帰ってきてた！
それも、受肉した名持ちの悪魔として」
『(全てお見通しというわけか。
フシェ爺、申し訳ありません。
今の私は踊らされる側です。
てか、受肉ってなんだ？)』
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柏餅(プロフ) - 神すぎます！ (4月1日 16時) (
レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - ヤバい。ディアブロが尊い！キュン死する (2023年2月8日 21時) (レス) @page46 id: 837bde91a6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ᘛ⁐̤ᕐᐷ - うぅ、続きが気になりすぎて永遠に寝ちゃいそうです……死んじゃいます…それほどしゅき (2022年8月5日 17時) (レス) @page41 id: 82080fd69f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 主人公の設定から好きぃ…。めちゃすきぃ…v (2022年7月17日 20時) (レス) @page41 id: 9cf2b69289 (このIDを非表示/違反報告)
野原の出雲 - クソッこの作品を見たいが為にテスト勉強が出来ない…！どうしてくれるんですか！！(( (2022年5月28日 21時) (レス) @page39 id: 687113cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇潰し | 作成日時：2022年1月14日 21時
