〜７〜 ページ11
「しかし、魔物や魔族に名付けをするにはそれ相応の力が必要と聞く。
残念ならがこんな老いぼれのわしにはすごい力など持っておらん。
故に、これを使う」
『それは？』
「わしが逃亡する前に国から盗んだ魔道具じゃ」
『(この老人、他にも国から盗んでそうだな)』
「聞く話によるとな。
この魔道具には禁術とされる魔法を一発撃てる程のエネルギーが詰まっているようでな。
これをそなたに使う」
老人が懐から取り出して見せたのは、七色に光り輝く強大なエネルギーを秘めた水晶のようなものだった。
どうしてそんな物が国にあったのか疑問に思うところだが、名前を貰えるなら気にする必要は無い。
なぜか、生まれ変わった私は前世の名前が思い出せなかった。
同じくらい、自分で自分に新しい名前を付けようと思いもしなかった。
違う、何かに思わないようにされていたのだ。
それを当たり前と受け入れていた。
だから名前が貰えるというのが心から嬉しい。
『(でも、なんでここまでしてくれるのだろうか)』
「名前、名前かぁ。
そうじゃのう……何がええかのう。
わし、名前付けるのなんて初めてなんじゃが。
ワクワクするのう」
『(あっ、楽しんでるだけだこれ)』
なんだか一気に不安になって来た。
でも、楽しそうにしている老人を見ていて、ふと、前世でたくさん遊んでくれた優しいおじいちゃんの姿を思い出した。
おじいちゃん、元気にしてるかな。
「決めたぞ！」
『っ！？(びっくりした)』
「そなたの名は”A”じゃ！
うおっ！？」
老人が私に名付けを行った瞬間、手にしていた魔道具が強い光を放ち、私の体の中に吸い込まれた。
そして、その名は私の魂そのものに深く刻まれる。
無くてはならい一部と化したと同時に、私の体を黒い膜が多い尽くして、さらなる存在へと私を誘う。
下位悪魔から上位悪魔へと進化を果たす。
『私の”名”はA。短い間ですがよろしくお願いします、
「うむ。
わしのことはフシャ爺とでも呼んどくれ」
私は悪魔生初の契約を交わした。
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柏餅(プロフ) - 神すぎます！ (4月1日 16時) (
レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - ヤバい。ディアブロが尊い！キュン死する (2023年2月8日 21時) (レス) @page46 id: 837bde91a6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ᘛ⁐̤ᕐᐷ - うぅ、続きが気になりすぎて永遠に寝ちゃいそうです……死んじゃいます…それほどしゅき (2022年8月5日 17時) (レス) @page41 id: 82080fd69f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 主人公の設定から好きぃ…。めちゃすきぃ…v (2022年7月17日 20時) (レス) @page41 id: 9cf2b69289 (このIDを非表示/違反報告)
野原の出雲 - クソッこの作品を見たいが為にテスト勉強が出来ない…！どうしてくれるんですか！！(( (2022年5月28日 21時) (レス) @page39 id: 687113cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇潰し | 作成日時：2022年1月14日 21時
