【文スト】 【旧双黒】は『吸血鬼』。「早く吸わせろ/吸わせ給え。」

　準備 ページ44

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　ジュルっ‥‥‥‥ジュッピ‥‥‥‥ ))




　『ん‥‥‥‥‥‥‥ぁあ‥‥‥』


　体から血が抜けていく‥‥‥‥‥

　自然とではなくて強引に。





　「可愛い。‥‥‥そんなに赤くなっちゃって。」

　太宰は中也に吸血されている私を見て微笑む。





　「そろそろ換わってくれない？‥‥‥‥‥私も早く飲みたい。」


　と、妖艶に舌なめずりをした。







　ジュピッ‥‥‥‥‥ジュゥゥゥゥゥゥゥッッ‥‥‥‥‥ ))


　息継ぎをせずに長く勢いをつけて吸う。



　ツッ )) そして、牙を抜かれた。





　力が抜けてペタンと床に座り込むと、

　包帯の巻かれた手に顎を掬われた。




　「駄目だよ未だ。‥‥‥‥私にも吸わせ給え。」

　私が動けない事を良い事に釦を二つ程開けた。




　『ひぁっ‥‥‥‥‥』

　「ふふふっ‥‥いい声出せるねぇ」




　キュッ と前から私を抱きしめると、

　鎖骨に口を寄せた。





　「いただきま〜す。」


　カプッ ))


　『っ‥‥‥‥‥』 牙が刺さるときの痛みは如何にも慣れない。





　チぅ‥‥‥‥‥‥‥チぅ‥‥‥‥‥‥‥ ))


　『っふ‥‥‥‥っは‥‥‥‥‥‥‥』




　ゆっくりと長い時間吸われ、擽ったい様な、でも気持ちのいい様な

　感じに飲み込まれていく。






　「こんな顔してンだな。」




　【良いじゃねぇか。 ‥‥‥‥そそるなァ？】








　『知ら‥‥‥な、い‥ン‥‥‥‥‥や‥ァ‥‥‥‥』


　ジュルッッジュルッッ‥‥‥‥‥ ))

　突然吸う速度が速くなる。




　その分快感も高く、多くなる。






　スッ ))


　『っはぁ‥‥‥‥‥‥‥っはぁ‥‥‥‥』

　体を起こしておくこともままならなくなって太宰に体重を預ける。




　「ふふふっ‥‥‥そんなに気持ち良かった？」

　『ぜん‥‥‥‥‥ぜん‥‥‥‥‥』

　そう。






　中也と太宰の視線が綺麗に重なったのが分かる。

　そして、ニヤリと私を見て打ち笑んだ。





　ゾクッと背筋が縮み上がる。



　二人の笑みは何処か妖しい光を宿していて、

　恐怖に似た感情を持たせるには十分だった。






　「何をするか‥‥‥分かるよなァ？」

　「因みに逃げる事は出来ない。」



　『拒否権は‥‥‥‥‥』




　【 拒否権も ないぜ。 / ないよ。 】







--- 【 大人しく俺達に 】 ---



―――――――― 【 吸われ給え。 】 ――――――――

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