畑のどろどろ映像部２ (ページ18)

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ふたりの間に沈黙が流れる。

はじめはようへいの目をじっと見つめて

話し始めるのを待っていた。

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よ「……はじめくんのことが好きでした。
でもおれ静岡出ちゃって、遠くなるから。
気持ちだけ伝えたいと思って。」

は「…………そっか、ありがとねようへいくん」

よ「……うん……え、あ、ごめんねはじめくん。」

は「ううん、こちらこそ気づいてあげられなくてごめんね。」

いつの間にかはじめの目からは涙が流れていて

それに気づいたようへいは驚く。

自分が振られた過去を思い出したのか、

それとも嬉しさか、

彼が泣いている理由は分からないままだったが、

はじめからのありがとうの言葉を聞いて

気持ちを伝えてよかったそう思ったようへいだった。

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よ「これからも、たまに会ってくれたりする？
ちょくちょく帰る予定なんだけど…」

は「もちろん！なんならみんなでも集まろうね、」

よ「よかった、」

は「ありがとうようへいくん」

よ「ん？」

は「なんか、よく分かんないけど
ようへいくんには凄い感謝しかないから。
ずっっっと一緒にいてくれたもんね、
出会えてよかった。
これからもよろしくね？」

よ「……もちろん、こちらこそ。」

途中から窓を背にしてよしかかるふたり

話の最中で

ようへいがはじめを見上げる形で見つめていると

彼と目が合う。

微笑みを返してくれるはじめに

好きになってよかった

そんな気持ちがようへいの心で積もった。

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