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『な、七海さん、ホントに…大丈夫ですか…?俺、ちょっとなら反転術式使えますよ…?』


オロオロとするAに、吸血のことをどう、説明しようかと七海が悩んでいると、


『七海さん……何で、さっきから何も言わないんですか…?まだ、怪我…』


Aの顔が曇る。


これは、早く話した方がいいだろう。


そう考えた七海は、Aに話すことにした。


七海「Aくん……」


『あ…はいっ…』


七海「吸血鬼を知っていますか。吸血鬼は、吸血した血で、いろいろなことをします。怪我を治す、これも吸血した血でやりました。

しかし、今、吸血しなければ動けません。歩くのも、吸血した血でやっていますから。」


『え……どういう…ことですか…?つまり、七海さんは、吸血鬼で…それで…今、血を…飲まなきゃならないってこと……?』


七海「はい。正直、話すのですらやっとです、」


Aは、思った。


俺じゃ、七海さんは運べない。
かと言って、一人にして、人を呼びに行くのも無理だ。スマホも、電波を阻害する呪霊が居たため、使えなくなってる。


2つの道がある。


このまま、七海を置いて人を呼びにいくか。


A自身の血を飲ませるか。


『………』


だが、こんな選択をしなくても、Aの答えは決まっている。


後者だ。


自身の血を飲ませる。


Aは、制服の第2ボタンまで外す。


そして、七海に言った。


『俺の血……飲んでください。』


七海が驚いた顔をする。


が、欲望に勝てるはずもなく、Aの首に噛み付く。


『い"っ"……』


感じたことのない、妙な感覚と痛みがAを襲う。


怖さを紛らわす為に、ギュッと目を瞑るA。


終われ、終われ。七海さん、歩けるようになれ……


そう祈りながら、必死に堪える。


暫く吸って、七海は離れた。


どこからか、ハンカチを出すと、噛み付いた傷口に押し当てた。


『七海さん、立てます?』


七海「大丈夫です。A君こそ、立てますか?」


『俺は……大丈夫です。』


ふらりと立ったAは言う。


本当に大丈夫だろうかと七海が思っていると、


『さ、早く、帰りましょ?』


またもや、無邪気な笑みを浮かべるA。


その笑みに敵わなかったらしい、七海は、立ち上がる。


七海「そうですね、帰りますか。」


帰り道、Aは七海の後ろを歩く。


帰り道、七海はAの前を歩く。



任務帰りの寄り道は、これにて終幕。

甚爾×男主【眠くなるまで】→←七海×男主【任務帰りに】



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水柱2(プロフ) - リクエストいいですか?乙骨くんと男主吸血鬼くんをお願いできますか?無理だったら別に構いません! (2022年1月26日 17時) (レス) id: a91e55a1df (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 八守葵さん» ありがとうございます!自分でも書いてて狗巻く〜ん!泣かんで〜!って思ってました(笑)更新頑張ります! (2021年6月6日 13時) (レス) id: e4218c0954 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!待ってくださいシリアスが心にグサッと来ました……泣いてる棘君見て涙目になっちゃいました……兎に角文才と話の内容が上手いです!応援してます!無理はしないように頑張ってください! (2021年6月6日 5時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
一颯 - おおお!笑 ソラさんもお早い返信で…!笑 (2021年5月4日 8時) (レス) id: b51e010d2f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 一颯さん» 負けねーよ!コメントありがとうございます (2021年5月3日 20時) (レス) id: e4218c0954 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラ x他1人 | 作者ホームページ:ないよ★  
作成日時:2021年3月6日 0時

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