【名探偵コナン】兄が救済している様で。Part2

トリック。 ページ24

『焦げ臭い…かぁ。』

なんだったか…


部屋は密室、鉄格子の窓、窒息死。


聞いた事がある様な単語

自然と考えてしまう。高木刑事や佐藤刑事の質問に食い付き言い合う彼等容疑者達を視界の隅に現場を見渡して気が付いた。

『あ…』

あれ、もしかして？

ポケットにハンカチがある事を確認し、キュラさんに少しお願いした。

『白谷さん、私のこと少しだけ担げます？』

「問題ないわよ？」

でもどうしてと告げる彼女に確認したいから…と部屋の電球を指さした。

すると私達の動きに気付いたのか、萩原さんがどうしたの？と私の肩に手を置くいた



ﾋｪ…初恋の三木ボイスがいる



『刑事さん…少し確認、したいことがあるんですけど…』

下手に現場を荒らすのも良くないか…

ふと思えば私はもう刑事じゃないんだったかと少し思考に浸った。

「萩原研二…俺の名前ね？」

では萩原刑事…と再び声を掛け、指を指す


『あの電球…“種類を調べてください”』


もし私の予想が当たっていたなら…

「白熱球みたいだね…」

今どき珍しいと零した萩原さんの言葉にお礼を述べた。

『火傷とか、してません？』

「触ってはないから大丈夫だよ。」

でもなんで？と首を傾げる彼に、焦げ臭かったと零した。

『端…黒くなってませんか？』

影になる場所だから見逃されそうだったけど…

「確かに…最近だなこりゃあ…」

鑑識さん！と萩原刑事に呼ばれた方がそれを調べるそうで…

「最近付いたものですね…」

しかも此処数時間。

話す鑑識さんと萩原刑事を横目に疑われているであろう第一発見者の翼さんの言葉を怪しいと零す青柳さん(女性)に噛みつく赤嶺さん…。

翼さんは疑われてるのにも関わらず、至って冷静に青柳さんに言葉で噛みつく赤嶺さんを言葉で宥めていた。

『冷静な方だわ…』

そうね、と零すキュラさんに頷けば君も充分冷静じゃないかな？と鑑識さんと話し終えた萩原刑事に肩を軽く叩かれ告げられた

「君も疑われているんだよ？」

『だとしても、やましい事はしていませんので…』

私もキュラさんも白。それから翼さんも白だろうな…しかも現場に居合わせた青柳さんは偶然通り掛かっただけだっていうし…逆に一番現場から遠かったのは、赤嶺さんだ

私が気付いた方法だと、事件現場から遠くに居ても関係なく人を殺せる

後は証拠よねぇ？





考えていれば傍らの萩原刑事に考え方が“お兄さん”と一緒だよと言われハッとしたが…私は同時に自らの失態に気が付いた。

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