【名探偵コナン】兄が救済している様で。Part2

密室。 ページ23

亡くなったプロデューサーさんとは私と翼さん以外は皆顔見知り…


ディレクターの青柳さん。

スタッフの赤嶺さん。

そしてスタジオ控え室に訪れた翼さん。

向かっていた私と白谷さん。



「容疑者候補は5人か。」

はぁ…とため息を付いた松田陣平の言葉に首を傾げた。



まじか…容疑者候補になっちったのか…。

「私とAには無理じゃないかしら？」

どう考えても来たばかりの私達は、悲鳴を聞いてこんな騒ぎに巻き込まれたのだから…とキュラさんの言葉にスタジオに来るのは始めてだった私とキュラさんは容疑者候補からは外された。


と、想ったら待ったを掛けたのはスタッフさんの赤嶺さん(野郎です)である。


「このスタジオ自体、そんなに広くねぇのに初めてきたスタジオだなんて口からでまかせかもしれねぇだろ？」

これは困った…

しかし初めてを証明する物は無いわけだし…と考えていれば、翼さんから携帯かしてくれないかなか？と言われる。

特に貸さない理由も無いので差し出せば、携帯の検索ってなんのネットツール使ってる？と聞かれたのでみんな大好きグー○ル…と告げれば手馴れたように片手で私の携帯を操作。

「やっぱりね…ほら、Aの検索履歴…」

見てみなさいと高木刑事や佐藤刑事に見せている

「この子“調べる癖がある真面目っ子”で業界じゃあ有名だからね…迷子防止にスタジオの構造は調べてる…但し、“スタジオの構造だけなら容疑者の可能性が高い”し疑うけど、道順公共交通機関…宿だって調べてる。」

これを見てもまだ疑うの？と赤嶺さんに見せつけるように告げた翼さん。


なんで庇ってくれるのか…正直よく分からない


「被害者の第一発見者はあんただったか…シンガーソングライターさん…。」

「Yes…因みに部屋の異変に気が付いた理由を言わせて貰えば、匂ったのよ。」


焼ける匂い


告げた翼さんは顔を少し顰め、何かが燃えた匂いがしたから、プロデューサーを心配し近くにいた青柳さんに鍵を持ってきてもらい扉を開けてもらったら…死んでいたと

因みに部屋には鉄格子の窓があるけど、人の侵入は無理

「被害者は抵抗の後はなし…でも窒息死っていうのは…」

『あ、あの…』

窒息死って、何かを詰まらせたとか…なくてですか？

司法解剖をしないと分からないらしいけど、その可能性は低いとの事。

抵抗の後も無く首を絞めた訳でもない。でも死因は窒息死…それにほぼ密室…

『不可能…犯罪？』




思わず唇が引き攣った。

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