天邪鬼。 ページ34
『んー…』
「Aさん？」
やっぱり夢じゃないよな！！！
『なんでもないよコナン君…』
「いや頬を抓ってる時点で何も無い訳ないだろ。」
『兄貴には分からない気持ちって奴です。』
なんて話しては小さくため息を付いた。
『劇的に変わる日常に気持ちが付いていけてない…』
「そればっかりは仕方ないよね？」
『コナン君…私25年間生きてきてこんなに人に囲まれた生活初めてなのよ分かる？』
「う、うん？」
しかもだよ？
『何処ぞの兄様は死んだとか言われてましたがはいイザ生きてましたと公にした途端一緒に住むって何？いや嬉しいわよ？今迄共同生活なんてほんとになかった訳だし百歩譲ってルパン達との生活位しかないけど家事は出来るし料理だって出来る…うん。だってルパン達のご飯美味しかったけどレパートリー限られてたしでもね、でもね…緊張って奴がね！？』
「ははは…(凄いテンパってるな…)」
「まぁまぁAさん…それは少しずつ慣れていけばいいじゃないですか。」
ヒェッ安室透がいるｯｯｯとスッと近くの壁に隠れた。
「…安室さんAさんに何したの？」
「身に覚えが全くないんだがな…」
「大丈夫だ室ピン。単に免疫無いだけだから…」
『顔がいいお兄様なんて知らない！』
「いや…って、えぇ！？なんでだよお兄ちゃんA大好きなのに！？」
『で、デリカシーがないの…！妹にそんなんで恋人の女の子とか泣かせてるんじゃないの！？』
「ちが、そもそも俺の恋人は…この日本だッ！」
それは安室透の台詞だ！と突っ込みたいのをグッと我慢して壁から覗いてくる兄に背を向けた。
「思った以上に顔が真っ赤だなA。」
『兄様のバカッ…』
思わず蹲るのは仕方がない。
家族といた時よりも、ルパン達といた時よりも…人数が違いすぎる。
『…努力はする。うん。努力はするからもう暫くしたらリビングに行くから…うん。』
待ってて欲しい…です。
「OK…治まったら来いよ？」
『うん。』
Aさんなんて？とコナン君の声が聞こえ兄様が顔の赤みが引いたら向かうってよー…と少しおかしそうに呟いた兄様の声色に、自然と笑みを零していた。
「…ちゃんと笑えるじゃねぇか。」
『わ…と、あ、アイリッシュ…さん？』
「おう。」
巨体の彼は胡座をかいて座っている。
『本当は、照れくさい…だけなんです。』
兄が、A拓真が生きている実感を一人で噛み締めている事を、兄さんはきっと知らないと小さく零していた。
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明里香(プロフ) - 設定に誤字がありました。「家計」ではなく、「家系」です。 (2020年1月18日 23時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - 玲乃音さん» 玲乃音様コメント有難うございます！アウトドア派な兄とは真逆のインドア派であったが為の遭遇…知り合いだと最近思い出す妹ちゃんです…有難うございます！精進致します。 (2020年1月15日 20時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - まさか……夢主達とジンは知り合い説…続き楽しみに待ってます (2020年1月15日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - ゆきなさん» ゆきな様コメント有難うございます！ (2020年1月15日 2時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 泣けた (2020年1月15日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：喜怒哀楽は見切り発車
| 作成日時：2019年12月31日 0時
