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解るから。 ページ24

人の気なんて知りもしないで、なんて野暮な呟きは言わないし告げない。それが私が兄に対する敬意でもあるからだ。

知らない訳じゃない。

兄は確かに“警察官”だと私に告げていて。

“姿を晦ます”にも“理由”がある事だってしってる。

だって今迄を見てきたから。

だから…

「貴女は、何故彼が死んでいないと?」

『信じてませんでしたから。時に警察官は可愛い嘘を吐きます。』

「かわいい、うそ…?」

復唱する彼にえぇ、そうですよ。と笑ってやったんだ。

『兄が警察官になりたての頃、私はまだ高校生でした。』

兄が警察官生活2年目に、初めて私に嘘をついた。

『それには理由があるって、直ぐに分かりましたよ。』

馬鹿じゃないんだから…

そう言い切る私に兄は驚いた顔をしていた。

『私に出来ない事を兄はやってる。どんな事でも兄がそうである絶対的な信頼はあります。どんな人が、どんな事を言っても、私は兄が死にましたなんて微塵とも信じませんし嘘だなって確信しました。』

遺品と称した受け取りの中に携帯もありましたが、信じてなかった理由が…確信があった。

『遺品の中に警察手帳がなかった。』

血塗れの携帯電話があれば…それは確かに信じる素材かもしれない。でもあれは成功に作られた血糊だ。

『多少は…動揺位はしましたよ?でも、遺品を渡しに来たって人の目をみて、何となく。後ろめたさを感じたんですよ。“死なせてしまった後悔”とか…そんなんじゃない。そんな目なんて、雰囲気なんてしてなかった。』

言い切る私は、変かもしれない。でもそんな人達を私は知っているからだ。

あの警察官は元気かな…?なんて片隅で思いながら…安室透改め降谷零の言葉に…何時か兄は死んでないと断言した本人…降谷零の傍にいる諸伏景光も、少しばかり驚いている。

『だからといって、何処にいるとか聞き出しません…言い出しません。それに…進んで兄の邪魔になりたくないから私は兄の仕事を見ないようにも避けていました。』

それが当たり前のように…血を巡らせる酸素の様な、当たり前に零れた言葉だ。

『知らなくていいなら、知らなくていいんです。』

それが“兄を護る為の最大の武器”だから。

でも…と言葉を紡いだ。

『不満があると言えば…今の兄の態度かしら?』






隠すつもりあるの?という位ギャン泣き…皆の前だよ?と笑っては苦しい位に抱きついてきた兄の背中を優しく撫でれば男泣きな兄はだっで!と嗚咽混じり…暫く泣かせておこう。

真実。→←戸惑う。



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明里香(プロフ) - 設定に誤字がありました。「家計」ではなく、「家系」です。 (2020年1月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - 玲乃音さん» 玲乃音様コメント有難うございます!アウトドア派な兄とは真逆のインドア派であったが為の遭遇…知り合いだと最近思い出す妹ちゃんです…有難うございます!精進致します。 (2020年1月15日 20時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - まさか……夢主達とジンは知り合い説…続き楽しみに待ってます (2020年1月15日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - ゆきなさん» ゆきな様コメント有難うございます! (2020年1月15日 2時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 泣けた (2020年1月15日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2019年12月31日 0時

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