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   ゝ    ページ11

昨日は組合の上層秘書官の(なにがし)という人を襲撃した。彼は刺客だった。首領がわざわざ外出なんてしたのは、こちら側も力を見せておかないとまずいからだろう。

それでも私達や黒蜥蜴を含めて10人がかり。首領も敵を嘗めてかかっているわけではない。

幹部が探偵社員の鏖殺に向かう中、梶井さんや芥川さんが組合の方を攻撃している。

中也さんは探偵社長の福沢さんを任された。

外部の人を使えというのは、やはり何か裏があるからに違いない。

「業者の仕事はなさそうですね……恐らく誰も死にませんから」

「だろうな」

Aの親戚は元は傘下組織専門の遺体処理業者だ。

霊媒師だった母が嫁いでからはポートマフィアからの依頼を直接受けるようになった。
Aが幼い頃にいろいろと勉強できたのはそのおかげだ。

今日だって紅葉さんが組合の襲撃を受けたあとの始末で電話をしたばかりだ。

そんなところに生まれながら、マフィアに入るまでAは人の遺体なんて見たこともなかった。最近は大忙しだろう。警察に知られる前に仕事をしなければならないのだから。

Aは外部の業者に電話をして探偵社長の闇討ちを依頼する。

首領の指示通り実行犯の服に放射性追跡元素をつけておくように手配した。逃げられるに決まっているから、はじめから手を打っておくのだろう。

Aにはもうひとつ別の仕事があった。横浜へ帰ってきてからは初めてA個人に与えられた仕事である。

一人での仕事というのはなんとなく心細くて、Aは机を整理したり身なりを整えたりしていた。
「ぐすぐずしてねえでさっさと行け。見てるこっちが不安になるだろうが」

中也さんがこちらを睨んでくる。椅子の上で組んだ黒い靴がゆらゆら揺れた。

「すみません。すぐに出ます」
と言って地響きの鳴る前にAは部屋を後にした。

Aは探偵社の事務員をマークするように言われている。

探偵社はきっと拠点を変えてくるに違いないと首領は仰った。首領はAや中也さんのような部下に命令するときにあまり多くを語らない。

意図を全て伝えてしまうとそれを意識した行動になってしまうからだろう。だからAは与えられた仕事についてあまり深く考え過ぎないようにしている。


黒服の構成員が運転する車に乗ってAは探偵社へ向かった。樋口のように探偵社へ偽の依頼を持ちかけるということはしない。太宰さんには顔が割れている。

初仕事はケーキの配達?→←甘いものは



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設定タグ:文スト , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
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さなえ@Love伊織(プロフ) - 百合姫さん» ありがとうございます。行間、ですね。参考になります!もう少し開けてみようと思いました。なにより読んでくださってありがとうございました! (2017年5月24日 0時) (レス) id: c77dc7fe4b (このIDを非表示/違反報告)
百合姫(プロフ) - たいです。勿論、高評価させて頂きました。長文、三つ前のコメントの誤字、失礼致しました。最後になりますが、さなえ@Love伊織様。イベントに参加して頂き有難う御座いました。此れからも、他の作品の更新など頑張って下さい。応援しています。 (2017年5月23日 1時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)
百合姫(プロフ) - ありませんが、横書きの場合文が詰まっていると辿るのが少し難しいと感じたので。と、云っても此の書き方で行く、とさなえ@Love伊織様が決めていらっしゃるのでしたら、其れでも全く問題無いと思います。小説の書き方に沿った、素晴らしい物でした。私も見習い (2017年5月23日 1時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)
百合姫(プロフ) - 文の間に改行を設けてはいかがでしょうか。一話を一つに纏める、ということでしたら文字数の影響もあるとは思いますが、見たところ其のような形式で書かれていないようなので、余裕を持って間を空けても良いと思います。勿論、書籍の様な縦書きの物なら空白は必要 (2017年5月23日 1時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)
百合姫(プロフ) - 素晴らしいと感じました。占いツクールではあまり見ない、硬い?文章ではないありましたが其れも魅力の一つだと思います。話の流れ、文の構成共に普段から小説を読み慣れている方には、よく合う物だと感じました。僭越ながら、アドバイスをさせて頂くと台詞と (2017年5月23日 1時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さなえ@Love伊織 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sanaeEs/  
作成日時:2016年12月21日 8時

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