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私の周りにいるみんなも頭を下げる気配を感じた。
…私って、幸せ者だね。
「調査兵団はもちろん、君に力を貸そう。君の力があれば、ウォール・マリアの奪還はより確実になる」
「駐屯兵団もじゃな。もっとも、駐屯兵団のトップはわしではないが、恐らくは承諾してくださるじゃろう。君の力を信じているよ」
「憲兵団も、お前に力を貸してやる。お前の身体能力も、頭脳も、間違いなく人類の役に立つだろうからな」
「…結論は出たな。我々兵団は君に味方しよう」
「ありがとう。私、勝算は全くないけど、一応戦略はあるの。聞いてくれる？」
4人は頷いてくれた。
優しい人たちで良かった。
「私の退団に賛成する貴族を中心に人を集めて、そこで私が演説するの。私の決意を話して、納得してもらう」
「決意だけでは甘いかもしれないが…」
「私が戦力になることを示すの。ここで…兵団の力が活きてくるんだけど…全兵団の全兵士を集めて、私を襲ってもらうの」
「それを君が倒すと？」
「うん。だけど、仕組んでると思われたらダメだから、サプライズパーティーの要領でさ、即興でできないかなぁ…と」
「あぁ、そのくらいなら私が何とかできる。だが…本気でかかっていいのか？」
私は思わず笑った。
本気でいいのかって、そんなこと聞かないでよ。
「もちろん。私、勝てるから。本気で私を殺しに来いって。むしろ本気で来てくれないと、私が困るから」
「…殺すんじゃないぞ？」
「殺すわけないよ。私は自分の力をフルに使って、一時戦闘不能にするだけだから。もう暴走せずに使えるし」
「それなら街に被害が出ないどこかの森かどこかでやるのがいいが…」
「じゃあ私の家の庭は？木いっぱいあるし、ミットラスだし、良くない？あれ、みんなどうしたの？」
みんななんかよくわかんない顔で私を見てるけど。
なんか変なこと言ったかな？
「まさか…あそこか？君の家は」
「え？あ、そうだよ。ここから見えるんだね」
「あの豪邸が…君の家…なるほど…すごいな…まぁ、あれなら不足はないだろう。いいのか？」
「うん。だって私の都合でしょ？じゃあ、それで決まり！帰ってもいい？」
「あ、あぁ…何か決まったらまた連絡する」
「ありがと。みんな行こ？」
私はみんなと部屋を出た。
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りんご(プロフ) - veltさん» そう思っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月3日 17時) (
レス) id: f91cc499c3 (このIDを非表示/違反報告)
velt - こういうの好き！！ファイト！！ (2018年8月2日 22時) (レス) id: c2e922b993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2018年7月31日 17時
