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時間になると、私たちは舞台みたいなところに上がった。
私が先で、ヒストリアが後。
王冠を被って、跪いてるお偉いさんたちに軽くお辞儀して、敬礼して。
全部、リハーサル通り。
一つだけ違うのは、私の脳内シミュレーションではリヴァイを見つけるはずだっだけど、見つけられなかったってこと。
思ってたよりもかなり人が多くて、とてもじゃないけど全部を見回して見つけることはできなかったから。
私は終わるとさっさと撤収して、ヒストリアがリヴァイを殴るとかなんとか言ってるから、ついていけば会えると思ってついて行った。
眠くてぼーっとしてたから会話は聞いてなかったけど、ヒストリアがリヴァイを殴って、リヴァイは殴り返さなくて、笑った。
ちなみに、そこで私の意識は覚醒した。
「お前ら、ありがとうな」
みんな硬直してたけど、私はその中を飛び出してリヴァイに抱きついた。
数日会ってなかっただけだけど、リヴァイの温もりがすごく懐かしく感じる。
「久しぶり、リヴァイ」
「あぁ、久しぶりだな」
「ねぇ、もう一回笑ってよ。リヴァイ笑うともっとカッコいいから」
「…何もないのに笑えねぇだろ」
「うーん…そっかぁ…あ！」
ヒストリア戦法だよ、うん。
正しくはリーブス商会の元会長さんだけど、まぁそこはいいや。
「別に今じゃなくていい。でも、たまには笑ってよ。これは命令です。リヴァイ兵士長？」
「…仰せのままに、A女王様」
リヴァイはそう言って跪いて、私の手の甲に口付けた。
…なんかむしろ恥ずかしい…
「ちょっとちょっと2人とも。みんなびっくりしてるじゃないか。だけど恥ずかしがってるAちゃんも可愛いからいいかな」
「気色悪い目でAを見るな」
「酷いなぁ…あ、そうそう。総統がAちゃんのこと呼んでたよ？あそこの会議室だって」
「え、もしかして今から審議？」
「違うと思うけどなぁ。みんなも来ていいって言ってたから」
「ふーん…じゃあ行くね。みんな来たかったらいいよ、来て？」
結局みんな来た。
私は軽くノックした。
「憲兵団師団長補佐、アリシア・ターナー…じゃないや、えーっと、第104期調査兵団、A・レイスです！」
「…どうぞ」
癖なんだよ、癖。
私は気をとりなおして、背筋を伸ばして中に入った。
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りんご(プロフ) - veltさん» そう思っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月3日 17時) (
レス) id: f91cc499c3 (このIDを非表示/違反報告)
velt - こういうの好き！！ファイト！！ (2018年8月2日 22時) (レス) id: c2e922b993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2018年7月31日 17時
