93 ページ44
私はハンジを見つけて駆け寄った。
「ハンジ、準備できたよ」
「おっけー。ヒストリアもそろそろ大丈夫みたいだし、行こうか」
「ヒストリアも来るの？」
「王女様だから一緒に来ないとね」
「そういえばそうだね。あ！ヒストリア来た！」
「おまたせしました！Aも！」
私たちは馬車に乗り込んだ。
周りには護衛と思われる憲兵がいっぱいいる。
「護衛なんていらないのに」
「もしもAちゃんとかヒストリアが撃たれたりでもしたら大変じゃないか！」
「その分私が守るのに」
「Aちゃんカッコいい！イケメンすぎるよ！もうほんと私の嫁に来て欲しい！いや、私が嫁でもいいんだよ？」
「ありがと、ハンジ。でもね、私はリヴァイだけだもん。だけどハンジも大好きだよ？」
「わっ、ハンジ分隊長？」
ハンジがフラッとしてヒストリアの方に倒れこんだ。
少しして起き上がったハンジは、私の両肩を掴んだ。
「今の言葉で私はしばらく幸せでいられるよ！」
「あー、良かったね？」
よくわかんないけど、喜んでるみたいだしいっか。
その後は馬車の中でしりとりしたり、喋ったりして時間を過ごした。
ミットラスに着くと、私たちは何やら豪華な建物に案内された。
「うわぁ…私こんなとこ来たの初めてだよ…」
「私もです…」
「私の家の方がすごいけどね」
「え？これより？想像できないなぁ…」
「無駄に豪華なだけだから。来たかったら言ってくれれば入れるよ」
確か、自分が招待した人なら入れられるはずだから。
私も最近行けてないから行きたいし。
ここからは、正直あんまり記憶がない。
あまりにも忙しくって。
まず、衣装を着させられ、サイズ合わせ、戴冠式のリハーサル、挨拶回り、などなどで、ゆっくりできたのは戴冠式前の1時間。
とはいっても、1時間後は本番で、他の人たちはバタバタしてるけどね。
「Aちゃん、ヒストリア、私は下で見てるからね。女王様と王女様、頑張ってね」
「うん。頑張るね」
「はい！」
私はヒストリアと歩き出した。
早く終わらせて、リヴァイに会いたいな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんご(プロフ) - veltさん» そう思っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月3日 17時) (
レス) id: f91cc499c3 (このIDを非表示/違反報告)
velt - こういうの好き！！ファイト！！ (2018年8月2日 22時) (レス) id: c2e922b993 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんご | 作成日時：2018年7月31日 17時
