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これは…私がリヴァイにもらったナイフだ。
確か、5年前に投げつけてってそのままだったはず。
「俺はこれを見ては自己嫌悪に陥っていた。なぜ俺はあの時あんなことをしたのかと。だが、これがお前との唯一の繋がりだと思っていた」
「繋がり？」
「そうだ。俺がお前にやったこれを見ると、お前の顔が浮かぶ気がした。だからこそ、俺はこれを大切に持っていたが…」
リヴァイは私の手を取って、ナイフを持たせた。
あ、もちろんちゃんとカバーついてるけど。
「お前に返す。もしもお前がまた遠くに行ってしまったらと考えるとなかなか返せなかった。悪かったな」
「ありがとう、ちゃんと返してくれて。これからも大事に持ってるね。あ、そうだ」
私は右手の小指につけてるリングを外した。
これは2個繋がってるデザインのリングだけど、単体でも使えて、宝石がついてるのと、ただのリングになる。
リヴァイには宝石がついてないほうがいいよね。
私はリヴァイの右手を取って、小指にはめた。
「しばらく会えないから。また会えた時に返してね。私が忙しくても、リヴァイが暇ならそれを理由に会いに来てよ」
「口実作りか」
「まぁね。でもいい考えでしょ？会えないなんて嫌だもん」
「あぁ…寂しくなるな」
「…うん」
私は俯いた。
少しして、リヴァイに抱き寄せられた。
…あったかい。
でも、これもしばらくお預け…
「俺がそっちに行けるのは恐らく戴冠式当日だ。堂々とやれよ」
「うん…リヴァイが見てるなら、頑張るね」
「あぁ、楽しみにしてる」
「Aちゃーん、なるべく早く行きたいんだけどー…お取り込み中？」
「わかってんなら出てけ」
「なるべく早くしてねー」
リヴァイは一旦離れてドアを閉めた。
そして軽く唇を重ねた。
「俺がいないからって浮気するなよ？」
「大丈夫。私にはリヴァイだけだから」
「ならいい。見送ってやりたいが、会議が控えてるからな…悪い。俺は仕事に戻る。じゃあな」
「仕事なら仕方ないよ。バイバイ」
私はリヴァイに手を振って、ドアが閉まると着替えた。
ちょっと物騒だけど、ナイフもちゃんと持った。
準備をすませると、私はハンジを探しに部屋を出た。
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りんご(プロフ) - veltさん» そう思っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月3日 17時) (
レス) id: f91cc499c3 (このIDを非表示/違反報告)
velt - こういうの好き！！ファイト！！ (2018年8月2日 22時) (レス) id: c2e922b993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2018年7月31日 17時
