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私はその帰り、調査兵団本部が見えてきた頃に馬車の中で、ふと疑問に思った。
「そういえば、こんな忙しい時期になんで休みなんて取れたの？」
「忙しい時期だからこそだ。女王に即位してしばらくは満足に好きなこともできないだろうとエルヴィンが提案してきた」
「エルヴィン提案だったの？だったら払わせたら可哀想かなぁ…」
「いや、むしろエルヴィンの提案だからこそ、発案者に払わせるべきだろう」
「んー、そうかもね」
エルヴィン優しいから、きっとなんとかしてくれるはずだよね。
無理なら私が払うけどさ。
その時馬車が止まり、本部に着いた。
あれ、玄関のところでハンジが手振ってる。
私は手を振り返しておいた。
「楽しんできた？いや、朝帰りどころかもうすぐ昼だもんねぇ。散々楽しんだに決まってるかぁ」
「うん！私楽しかったよ！でもハンジなんでニヤニヤしてるの？」
「まさかリヴァイ、手出さなかったの？」
「え？リヴァイが？出したよ？手繋いだ時」
「うーん…Aちゃん頭いいけど、こういう時鈍感だし、純粋すぎるんだよなぁ…それで、リヴァイ、手出したの？」
「…あぁ」
途端にハンジが叫び出した。
え、わかってないの私だけ？
…まぁいいけど。
「報告は後でじーっくり聞かせてもらうことにして、発案者さんにお礼でも言ってきたら？なかなか帰ってこないって心配してるよ」
「心配しすぎてハゲちゃったらどうしよう？引っ張る意味がなくなっちゃう。あ、ハンジも来る？リヴァイに頼んだの」
「…今からやるのか？」
「うん！早く見たいもん！リヴァイがエルヴィンの髪の毛引っ張ってるとこ！ぜーったいに面白い！」
「え？ほんと？私も行く！見逃すわけにはいかないしね！」
私たちは団長室に向かった。
リヴァイがノックして、返事を待たずにドアを開けた。
ノックした意味あるのかなぁ…
「あぁ、やっと帰ってきたのか。心配したぞ」
「悪いな。ところで、Aとのデート代はお前が払え。提案やしてきたのはお前だからな。Aもそう思うだろ？」
「え？あー、うん。お願い！ダメ？」
「い、いや…ダメなことはないが…まぁいい。私が払おう」
「助かる。ところで、確かめたいことがあるんだが…」
…どうなるかなぁ…
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りんご(プロフ) - veltさん» そう思っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月3日 17時) (
レス) id: f91cc499c3 (このIDを非表示/違反報告)
velt - こういうの好き！！ファイト！！ (2018年8月2日 22時) (レス) id: c2e922b993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2018年7月31日 17時
