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隣の部屋に駆けていったAを眺めていると、ハンジがニヤニヤし始めた。
「気色悪ぃ、ニヤニヤすんじゃねぇ」
「Aちゃん可愛いし？それ見てるリヴァイは面白いし？」
確かにAは可愛い。
認めるが…
「痛っ！何で蹴るのさ！」
「イラついたからだ」
その時ドアが勢いよく開いてAが抱きついてきた。
…何だ？
「すっごい美味しい！あのケーキ好き！ありがと！」
「Aちゃんは甘党だよね。ケーキと私、どっちが好き？」
「ケーキ！でもハンジも好きだよ？」
「そんなぁ…そんなAちゃんも好き！じゃあリヴァイとケーキは？」
「ケーキ！」
「あー…そうなんだ」
ハンジが申し訳なさげにこちらを見た。
確か地下街にいた時もファーランが聞いてたな。
『ケーキだよ？私甘いもの全てだもん！だけどリヴァイも好きだよ？』
あいつはそう答えた。
まぁ、そりゃそうだ。
「どっちが好きかって聞かれたらケーキ。だってリヴァイ大好きだもん！続き楽しんでくる！」
Aは手を振って再び隣の部屋に消えた。
ハンジは俺の背中をバシバシ叩いた。
「大好きだってさ！羨ましい！」
「建前だけだろ」
「でもリヴァイがキスした時顔赤かったじゃん？っていうか、黙らせるのに普通キスする？」
「手取り早いと思っただけだ」
「理由つけてキスしたかっただけなんじゃないの？」
「チッ…」
まぁ、下心がなかったわけじゃねぇが…
顔赤い上に涙目で上目遣いで見られて我慢できるか。
「告白しちゃえば？いつ誘拐されるかわからないんだよ？何されるかわからないんだよ？やることは早くやらないと」
「仮にあいつが本心で俺を大好きだと言ったとしても、仲間としてだろ。俺は対象外だ。年上で弱い男に興味持たねぇだろ」
「まぁAちゃんの立体機動すごかったもんねぇ。同期だから知ってるよね？」
「あいつ、俺が適性検査で金具が故障しててできなかった時、壊れてるやつで成功させましたよ」
「才能を認められて早く立体機動装置をもらって、エレンが逆さになっているのを見て逆さのまま飛んだんです」
「あいつ、模型を削ぐ訓練で一人で全部削いじゃったんですよ？」
こいつらが言ってることは本当だろう。
あいつの立体機動は凄まじいからな。
「とにかく、俺は対象外だろ。だが、やることはやる」
俺はAのいる部屋に入った。
ハンジに従うのは癪だが、それ以上に後悔したくねぇからな。
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りんご(プロフ) - veltさん» そう思っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月3日 17時) (
レス) id: f91cc499c3 (このIDを非表示/違反報告)
velt - こういうの好き！！ファイト！！ (2018年8月2日 22時) (レス) id: c2e922b993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2018年7月31日 17時
