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結局、私の仕事はないに等しかった。
誰か来ると思ったけど、それはハンジ達だったし。
それから私は自分が刻んだ木の枝の残骸を見つめながら、ハンジの話をぼーっと聞いてた。
「Aちゃん？聞いてた？」
「…聞いてたよ？調査兵団は無罪なんでしょ？それで、ヒストリアの家に行く。合ってる？」
「合ってるよ。ところで、本当にAちゃんはもう巨人の力を継承できないの？」
「うん。多分ね。だけど…もしかしたら…って思い始めてるの。まぁ、全部私の推測だから鵜呑みにしないでね」
私は始祖の巨人の力を持ってる。
でも、ただ一つ、持っていないのは始祖の巨人が継承する記憶。
私にそれがあれば…きっとおじさんは私を本気で狙ったはず。
でも、今までの狙われ方からして私はそこまで重要度が高くなさそうだから、相手は私にその記憶がないことを知ってる。
ところでヒストリアの家、懐かしいなぁ…
何回か遊びに来たことあるんだけど、全然変わってない。
「おい、景色を楽しむのは後にしろ。いいか、今回は本気で聞いてなかったようだからもう一度言うが、相手にはケニーがいる」
「切り裂きケニー？」
「そうだ。あいつの実力は俺と同レベル、あの立体機動装置が加わって俺より厄介だ」
「あれ、背中ガラ空きだからそこ狙うといいよ」
「確かにそうだ。だが、俺が言いたいのはそこじゃねぇ。あとで作戦は説明するが、風を操れるんだったか？それをやってほしい」
「いいけど…いいの？それ、チョーカー外さないとできないこと知ってるでしょ？私が反抗したらどうするの？心配じゃないの？」
きっと、ここにいるのは私を完全に信用してる人だけじゃないと思う。
私に心を読むことはできないけど、そんなの誰だってわかることだよね。
「あぁ、心配じゃねぇ。俺は信じてるからな。頼むぞ。まぁ、お前がいればそれだけで圧勝できるのかもしれねぇがな」
「…わかった。頑張るね」
「それでいい」
私、戦力外じゃないのかな？
っていうかむしろ、狙われてる人間を狙ってる人間との戦いに参加させる時点で、調査兵団にとっても、私の重要度は低い？
…あー、悲しくなるから考えるのやめよ。
今は目の前の戦いに集中しなきゃ。
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りんご(プロフ) - veltさん» そう思っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月3日 17時) (
レス) id: f91cc499c3 (このIDを非表示/違反報告)
velt - こういうの好き！！ファイト！！ (2018年8月2日 22時) (レス) id: c2e922b993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2018年7月31日 17時
