69 ページ20
私は最近、読書に没頭してる。
リヴァイが暇つぶしにくれたんだけど、これが面白くて。
作戦話してる間もずっと読んでたんだけど、ちゃんと聞いてた。
私が…女王になるって。
それに私が従うはずないって反論したみんなに、リヴァイが話したことも。
今隣にいる人が、明日も隣にいるか。
私も…結構そういうことを考えてたりする。
異常者だから。
わかってたよ、私が本家の方だと話して、部屋から出された少し後には。
こうなるんだろうなって。
だから、ごめんねみんな、反論してくれて。
私は何を命令されようと、私は即座にリヴァイに従うと決めてる。
私が信じてるこの人の選択を、私は信じるから。
それに、リヴァイの言うことはもっともで、私もそれが最善策だと思うから。
最高権力者なんかほんとはなりたくないけど、なるしかない。
私がそう考えてたところで、ちょうど本を読み終えた。
読み終えた本を置くと、リヴァイがそれを掴んで私の頭を叩いた。
「聞いてたのかは知らねぇが、もう一度言う。お前は女王になれ」
「いいよ」
私がそう言うと、みんなは呆気にとられた顔をした。
リヴァイを除いてね。
「お前ならそう言うと思った。やはりお前は頭がいいな。状況判断が早くて助かる」
「だけど…1つだけお願いしてもいい？」
「何だ？」
「もし私が女王になれたとしたら、私は表向き最高権力者になると思う。だけど、お願い…態度を変えないで…」
今まで隣にいた人たちに変な敬称つけられて敬語で話されるなんて嫌。
私は今の生活が好きなんだから。
「あぁ、わかった」
リヴァイは私の頭をポンポンと撫でて、私に紙を渡した。
そこにはおじさんの似顔絵。
「おじさんがどうかしたの？」
「こいつの身柄を俺たちが確保する。作戦にはお前も参加してもらう。離れる方がむしろ危険だからな」
「わかった」
ここからが本番かな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんご(プロフ) - veltさん» そう思っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月3日 17時) (
レス) id: f91cc499c3 (このIDを非表示/違反報告)
velt - こういうの好き！！ファイト！！ (2018年8月2日 22時) (レス) id: c2e922b993 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんご | 作成日時：2018年7月31日 17時
