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私は剣先を喉元に移動させた。
「誰？」
「俺だ」
「え、嘘、リヴァイ？ごめんごめんごめん！暗いから見えてなくて…」
「いや、当然だ。こんな状況だからな。さすがだ」
私はリヴァイの上から退いた。
怪我させちゃう前で良かった…
「ガキどもは寝る時間だから呼びに来た。Aは残って他は全員戻れ」
「あ、みんな大丈夫？いける？」
「私が手伝うから大丈夫。Aこそ、何かあったらすぐに呼んで」
「大丈夫だよ、ありがとう。みんなおやすみ！」
私はみんなに軽く手を振った。
その間にリヴァイが私の横に寝転んだ。
「心配になってお前らの話を聞いていた。悪かったな」
「大丈夫だよ。そんなプライベートな話してないもん。ヅラ疑惑はエルヴィンも知ってるしね」
「だろうな。とにかく言いたいのはそれじゃねぇ。お前の話を聞いて思ったが、お前は相当頭がいい。被験体を殺された時も思ったがな」
「そんなことないよ。私バカだもん」
「確かにお前は時々バカなことをするが、俺が言いたいのはお前には状況を的確に判断する能力があるということだ。誰よりもな」
「そんなの、エルヴィンとかアルミンの方が上だよ」
リヴァイが座ったから、私も座った。
そしたら軽く頭を叩かれた。
「自分を卑下するなと言っただろ？いや、今のは卑下じゃねぇのか？とにかく、お前は自己評価が低すぎる」
「卑下とかじゃなくて実際に、私は失敗作の悪魔なんだよ？」
「お前はそれが嫌かもしれねぇが、もしお前が普通の人間なら、俺たちは出会ってねぇだろ？」
私たちが…出会わない？
…あぁ、私は実験が嫌で逃げ出したんだから、それがなければ出会わないんだ…
「そうだね…やっぱ、これで良かったのかも？」
「何が良かったかなんてわからねぇよ。ただ、自分に自信を持て。誇りを持て」
「…うん。そうする」
「それでいい。そろそろ戻るぞ。寝る時間だ」
「わかった」
私が立ち上がって歩き出そうとすると、リヴァイに腕を掴まれた。
振り返ると、唇に柔らかい感触。
「え？」
「おい、止まるな」
「いや、だって…」
「早く歩け。進めねぇだろうが…」
私たちは中に戻った。
さっきの…
まぁ、いいか。
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りんご(プロフ) - veltさん» そう思っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月3日 17時) (
レス) id: f91cc499c3 (このIDを非表示/違反報告)
velt - こういうの好き！！ファイト！！ (2018年8月2日 22時) (レス) id: c2e922b993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2018年7月31日 17時
